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カテゴリ:想い
仕事を終えての帰途、抜ける商店街に占いの店があります。
時々、店先の看板を見つめて立っている若い人を見ます。 狭い道路をゆっくりと流れる車の中からその光景を見つつ・・ その先には、安さの立ち食いうどん屋があります。 そこでも時々、店先のメニューをしばらく眺めている女性の姿を見かけたりします。 およそ若い女性が一人で入るようでもないと思いつつ・・ 街には様々な光景があります。 単なる独りよがりの感傷というわけでなく、ひとつひとつの光景がずっと残ることがあります。 ある時、とてつもなく恥ずかしい思いをしたことがあります。 街の外れの広い通りにある、タクシーの運転手や営業マン達が車を横付けにしてさっと利用できるうどん屋があります。 私はそこで、肉うどん+いなりを一皿注文したんです。 その後直ぐに店に入ってきた若い男性。 見れば、近くで土木工事でもしているのか、作業服姿で今時やや髪染まりボサボサ頭。 その彼が頼んだのはかけうどんでした。 間を開けずにカウンターに並んだ肉うどん+いなりとかけうどん。 私はとてもとても恥ずかしかった。 昔、私も随分と苦しい時があった。 ファミリーレストランでは、人件費を抑えるために、若い子は一人何役もしながら慌ただしく動き回っています。 けれどもパート扱いは、働きたくとも定まった時間以上は働けない。 みんな皆、想いや悩みを持ちながら懸命に生きている。 中には身寄りなく頑張っている人も多いでしょう。 今の世の中、孤独と不安は計り知れない。 み〜んな幸せにできたらほんにいい。 急に強く雨降ってきた街路を足早に散る人達に、車に積んだ傘を貸したくなるけれど、全員に傘を貸すことはできない。 ふと、私に才あれば、一人でも多く雇ってあげれるのに、とそう思う。 それぞれの人生に、沢山の幸が舞い降りるならいいのに。 ランキング参加中です。清き一票をポチッと宜しくお願いいたします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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