カテゴリ:句会・書道
2018年1月29日(月)
少しは暖かくなると天気予報は言っていますが、まだ町の片隅には雪が残っている多摩地区です。 今日は句会の日。 いつもなら友人Sさんのお迎えの車で会場に向かうのですが、大雪の影響があって電車移動になりました。 友人の車の前に積もった雪がカチコチに固まって、車が動かせないのですって。 それといつも会場を提供してくださるさくらさんのお宅、丘陵のほぼ頂上にありましてそこまでの道が危険だってことです。 普段だと車を運転して集まってくる仲間たちも皆高齢なので、今月は会場を変更しましょうということになりました。 Sさんと高幡不動駅で待ち合わせて京王八王子まで。 JRの八王子駅まで歩いて、横浜線で町田駅へ。 今回会場となったのは、「そば処 くに作」。 小田急町田駅より徒歩数分の、お店です。 街中のお蕎麦屋さんということですが、想像していたお店が前とは全然違いました。 入口。 写真がちっちゃい!! この暖簾をくぐると、見事なお庭が現れます。 その一角には、大きな石灯篭と紅梅がお見事でした。 室内は、落ち着いたしつらえと茶道具のコレクション。 今日は見学できなかったのですが、何とこのお店の3階には「白泉美術館」があるんですって!! 「和泉白泉」という俳人のコレクションが、見学できます。 この店のオーナーさんの母親の曽祖父にあたる方が、俳人でもあり日本画を描かれ、宮中の歌会始の選者でもあられた「和泉白泉」なんですって!! 「狩野盛信」「富岡鉄斎」などの日本画・俳画などのコレクションを見学することができるとのこと。 いただいたのは、ランチのコース。 前菜は、 食べてしまうのがもったいないほどの、美しいお料理! メーンは、山形の板蕎麦。 たれは、そばつゆとピーナッツの入ったつゆの2種類。 蕎麦は固めで、歯ごたえ充分。 お腹にどっしりたまります。 デザートは、蕎麦ケーキか蕎麦羊羹のどちらかを選べます。 飲み物も、紅茶・コーヒーのいずれかを。 私は、コーヒーと蕎麦羊羹の組み合わせをいただきました。 ねっとり具合が誠においしい、羊羹でした。 さて句会ですが、今日は私が司会をしなければなりません。 なんといっても繁盛店なので、あまり長時間居座るのも気が引けます。 すみやかに、進行します。 友人のさくらさん宅での句会の時は、11時頃から15時くらいまでかけてゆっくりおしゃべりを楽しむのですが、今日は11時半から食事を初めて14時には句会を終えてしまいました。 つい半月ほど前に息子さんを病で失ったばかりの方が、今回参加されました。 お辛いでしょうから欠席されたらと、親しい仲間が声をかけたのですが、「普段通りにしていた方が亡くなった息子も喜ぶと思いますので、出席します」とのお返事でした。 ご家族の方々も、是非句会に出席しなさいと背中を押してくださったとのことで、参加されました。 お悔やみと励ましの言葉で始まった、新年の句会になりました。 今回の兼題は、「雪」 題詠は、「初」 新しい年の初めの句会に、ぴったりでした。 今回集まった俳句の中に、とても素敵な言葉がたくさんありましたので紹介します。 「六花」。 「りっか」と読みます。今回は「むつのはな」と読ませて作句してありました。 「雪」のことをあらわした季語です。 雪の結晶が六角形なので、この名がつきました。 「六花亭」という北海道の有名なお菓子屋さんが、ありますよね。 「淑気」。 「しゅくき」と読みます。 天地の間に満ち満ちている、めでたい気配をあらわす言葉だそうです。 新年に、ふさわしいですよね。 「深雪晴れ」。 「みゆきばれ」。 雪国で何日も降り続いた雪のあと、雲一つない青空が現れたとき「深雪晴れ」というんだそうです。 美しい言葉、季語です。 「雪しまく」。 漢字で書くと「雪風巻く」となります。 風が激しく吹きまくって、吹雪いている状況をあらわす言葉だそうです。 句会を始めてくださったオーナーさんを亡くして、1年経ちました。 亡くなられたときは、これからどう句会を運営していったらよいのか、素人集団の私たちは苦悩しました。 でも、それぞれが学びを深め、一度も休むことなく句会を開催してきました。 互いが互いに学び合う、そんな場になってきたと思います。 オーナーさん、安心してね。 あなたの残してくださった遺産、大事にしていきますよこれからも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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