仮面ライダーキバ第5話
第5話「二重奏 ストーカーパニック」なんかキバはあまりいい感想は書けそうにない作品になりそうな気がする。とりあえず見てはいるけど、ゴーオンジャーを見た直後に、キバを見ると、なんかとても見劣りがする。話自体があまり起伏がない。それはある意味当然ではあるのだけどね。少ない時間で、いくら関連があるとは言っても、昔と今の二つの話の流れを見せていかなければならないのだから。おもしろい試みだとは思うし、切り替えのポイントもなかなかうまいなぁと感心してしまうのだけど、現在の話がまどろっこしくていらいらしてくる。カブトの時と同じで、なかなか主人公に感情移入ができないしね。極度の引っ込み思案で、変身前は依存心が強くて弱々しい感じ。同じ弱々しい感じの電王の良太郎の時は、それでもちゃんと感情移入できたのだけど。それの理由は、戦いにおいてイマジンがいなければなんの役にも立たない良太郎だけど、心にはしっかり強いものを持っていたし、それを読みちゃんと感じさせてくれたからだと思う。でも今回の主人公は、戦いにおいては強いかもしれないけど、その心はとても弱い感じがする。むしろ過去の音也の方が渡よりもまし。性格的に好きになれないけど。話自体も、現在よりも過去の方が面白そうな感じがする。現在があるからこそ、どうしてこうなったのだろうという興味が出てくるのは確かなのだけど。今回過去に出てきた次狼がどう絡んでくるのか、とても興味がある。見所はどうも過去の方が多い。今回の話を見ていて、新しい試みを行うのはいいことかもしれないけど、でもそろそろ仮面ライダーという枠組みを取り払って、特撮ヒーローという作品はどういうものか、その上で仮面ライダーというものを、考え直す時期にきているのではないだろうか。戦隊は時々、変な方向に進みそうになると、次回作はそれなりに元に戻る傾向があるけど、仮面ライダーは方向の修正がきかない感じがするなぁ。