鳥人戦隊ジェットマン第21話
第21話「歩くゴミ」あらすじ……アコはゴミ収集車に自分のゴミを渡す。その中に子供の頃の熊のぬいぐるみがあった。一方、バイロックではトランがマリアの次元虫を取り上げて投げる。落ちたのはアコのぬいぐるみが運び込まれたゴミ処理場だった。いくつものゴミをつけてゴミ次元となったアコのぬいぐるみは街に出るが、いいことをしてもその姿から人々に石を投げられてしまう。駆けつける竜たち。アコはそのゴミジゲンが、子供の頃とても大切にしていたぬいぐるみだと気がつく。ゴミジゲンもまたアコのことを覚えていて、彼女になついてしまう。迷惑がるアコだが、おなかをすかしたゴミジゲンのために一肌脱いで、ゴミ処理場で暮らして生きるように、そこの人に頼む。そこに外からまだ新品の服を投げ入れている業者の人間がいることを知る。ゴミジゲンの反撃に這々の体で逃げ出す業者の人間。基地に戻ったアコは小田切長官が、ゴミジゲンを危険視していることを知るが、アコはそれを否定する。その夜、ゴミジゲンにやっつけられた業者の人間がやってきて、ブルドーザーでゴミジゲンのいる家を破壊してしまう。街ををさまようゴミジゲンの前に、マリアが現れ、姿形でゴミジゲンを差別した人間を復讐したくはないかと誘いかけ、ゴミジゲンを巨大化させてしまう。巨大化したゴミジゲンは優しい心を失い街を破壊する。そのことを知ったアコは苦渋の思いでジェットイカロスでゴミジゲンを倒す決断をする。ゴミジゲンとの戦いの中、ジェットイカロスは倒れてしまう。そこに取り残された子供が泣いているのを聞きつけたアコは外に出て駆けつける。子供を助けた彼女は、ゴミジゲンの攻撃で崩れてきたコンクリートの下敷きになる。ゴミジゲンは子供が持っていたぬいぐるみを見て自分を取り戻し、コンクリートをどかしてアコを助ける。だがそこにマリアが現れ、ゴミジゲンを倒してしまう。アコたちは、ゴミジゲンが暮らしたゴミ処理場に墓を建てる。そしてそこの主とともにゴミジゲンの死を悼む。だがそこに再び新品の服を投げ入れる業者が。アコは彼らに向かって「バカヤロウ」と叫ぶ。感想……アコがメインの話しで、内容はよくあるパターン。アコがぬいぐるみを捨てた時点でだいたいの想像はついてしまった。ゴミジゲンが出来損ない扱いされるというのも定番だしね。敵がヒーローたちになついてしまうと言うのも、よくあること。見てきた戦隊の中で印象に残っているのは、ボウケンジャーかな。ある意味、この段階でいろいろな話のパターンは出尽くしているのかもしれないと思った。それをいかに料理していくのかが、これからの戦隊の課題なのかも。とはいえ、やっぱりジェットマンは画期的な作品といわれる理由がわかる。普通なら、ゴミジゲンの死を悼むところで終わっていると思うのだけど、この作品の場合、再び業者が新しい服を捨ててそれに対してアコが叫ぶというシーンで終わっている。これだけで、何も解決はしていないのだけど、ただのヒーローものではないなと感じさせる作り方だった。それにしても十年以上たつのに、今も同じ問題を抱えているとはね。まったく進歩していないというか……。