スパゲティ・アマトリチャーナ
スパゲティ・アマトリチャーナはイタリアのマンマの味 (撮影:璃々 ウンブリアのアグリにて)今日の夕刊を見ていたら、さすがイタリアと思う記事を見つけた。誰かの役に立って、しかも粋でおいしい話。 パスタを食べて被災地支援 イタリアから世界に広がるイタリア中部で起きた大地震からの復興に向けて、「スパゲティ・アマトリチャーナを食べて被災地を支援しよう」という運動がイタリア内外で広がっている。これは、被災した町の一つ「アマトリーチェ」がパスタの名前の由来とされているからだ。支援の輪は日本にも広がる。アマトリチャーナはトマト味のソースで、正式にはグアンチャーレ(豚ほお肉の塩漬け)とペコリーノ・ロマーノ(羊のチーズ)を使う。牧畜が盛んなイタリア中部の町アマトリーチェが発祥とされる。今では約100キロ離れた首都ローマでも名物料理だ。今回の支援はローマ在住のグラフィックデザイナーがフェイスブックで呼びかけたことから始まった。一皿注文があるごとに、店と客が1ユーロ(約113円)ずつを赤十字などを通して被災地支援に寄付するというものだ。共鳴したイタリアのスローフード運動の創始者カルロ・ペトリーニ氏が、世界中のレストランに賛同を求めた。会長のペトリーニ氏は「アマトリーチェの食の歴史を象徴する一皿によって、連帯を広げ、農業文化の価値を共有したい」と訴えた。各レストランに少なくとも1年は「スパゲティ・アマトリチャーナ」を提供し続けるよう求めている。スローフード協会にはイタリア国内のレストラン約150店舗、国外の10店舗から趣旨に賛同する連絡があった。 スローフード協会のイベント「サローネ・デル・グスト」手打ちパスタの講習会(トリノにて)