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テーマ:自分で修理!(117)
カテゴリ:DIY
祖父が農業の傍ら当時の農具の修理をしていたためか、わが家には奇妙な道具がある。田圃を売ってしまったのでかなり減ったが、それでも1mもの長さがあって、両方に取っ手のついているノコギリが残っている。私が高校の頃だったか、建築ブームでつぶした家の廃材をもらってきて薪にし、風呂を沸かすような生活をしていた時には重宝したものである。原則チェーンソーで切り、斧で割っていたが、チェーンの長さを超えるものはこのノコギリに頼るしかなかった。
さて、そのチェーンソーが最近オイル漏れで困っていたが、どうも長い間の使用でドレーン側のボルトが緩んでいたらしい。締め直したら止まったようである。チェーンをバーの周囲に走らせて、チェーンについたチップで切って行くので潤滑油が切れるとたちまちバーが焼けてしまう。道具の手入れをしておくことが大切だ。 さて、わが家は日本の伝統的な構造で、周囲は真壁大壁構造なので表面は漆喰仕上げである。先に少しはがれたところを見つけていたので、屋根から見てみるとクラックが走っている。しとしとと降る梅雨ならばどうと言うこともないが、秋の台風シーズンを考えると早いところ直しておく方が良い。瓦の固定に漆喰を買ってあったのがまだ使えるか見てみると、まだ固まっていなかった。漆喰は酸化カルシウムで、二酸化炭素を吸収して炭酸カルシウム、つまり石灰岩になる。二酸化炭素と接触しなければ固まらずにいる訳だ。 漆喰と言うのは下地と仕上げの両方に使う。瓦を止めるなどと言う雨にさらされるような使い方をする時には、砂や油、繊維質などを混ぜて(スサと言うらしい)強度をあげる。仕上げはもちろん単品で滑らかさを追求する。はがれたところには手で押し込むのが一番と思い、少し水で緩めてポリ手袋をはめて押し込んでからコテで仕上げたが、コテが錆びていた。見事にサビの色が移ってしまった。まあ人が見るようなところではないのでそのままにしたが、作業者としては失格だ。 プロならばコテが錆びるほど仕事が空いたら大変だし、放っておく訳には行かない。道具の手入れをしておくことは大事なことだ。私も終わってからコテを洗って乾かし、サンドペーパーでサビを落としてから油を塗っておいた。次まで覚えているかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年05月24日 20時26分15秒
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