カテゴリ:育児は育自~共に学び共に生きる~
たっくんの桜が咲きました。 午後4時以降にレタックスが来るとの由にて、 たっくんは朝からそわそわ。 2時を回り、私もドキドキしてくる。 たっくんは庭に出て、バスケットゴールと格闘を始める。 「おかあさ~ん、全然シュートが決まらんよ~~~!!」 4時前、仁が帰宅する。 「お兄ちゃん、決まった?」 「まだ、わからんのんよ」 「大丈夫よ、お兄ちゃんは。 …僕と違うけん」 「違わんよぉ。 一緒よぉ」 4時。 外でバイクの音がする度、郵便屋さんだ!と走って外に出る。 違う。 いらいらした兄弟は、バスケットゴール前で 1on 1。 5時。 「たっくん、どうする?」 「5時過ぎたら郵便局に電話しなさいって」 郵便局に電話。 レタックスは、既に郵便局を出ているとの由。 たっくんと仁くんと私と、3人で玄関の前。 ちっちゃな可愛い郵便車が向こうから見える。 「 来 た ~ ~ ~ !! 」 3人でぴょんぴょん飛び跳ねる。 「 有難うございます 」 3人の声が重なる。 たっくんのレタックスを受け取る手が震えてる。 「早く!早く!」 仁が、たっくんの周りをぐるぐる走る。 たっくんが封筒を破り、1枚の紙を広げる。 3人で覗き込む。 合格者の番号が、小さな数字で並んでいる。 息を詰めて、たっくんの番号を探す。 「あった~~~~~~!!!」 「やった~~~!!!」 3人で叫ぶ。 そして。 ぴょんぴょん嬉しそうに跳ねていた仁が、ふぃっと家のなかに入る。 たっくんと顔を見合わせる。 大丈夫。 きっと大丈夫。 あともう少しで、きっと君の桜が咲くから。 一緒に喜んでくれて有難う。 お兄ちゃんを誇らしく思ってくれて有難う。 忘れない。 3人で飛び跳ねたこと。 たっくんの手が震えていたこと。 忘れない。 今日の日のこと。 仁くん、あなたの卒業式の前の日だよ。 たっくん、おめでとう。 京都大学 法学部。 自分で望み、自分で決め、最後まで頑張り通した。 先生、塾、同級生や後輩たち。 早くから皆に合格を確実視されて来た重圧。 潰されず、潰れず、見事にひとりで跳ね返して勝ち取った、これは栄冠。 忘れない。 あなたの手が震えていたこと。 忘れない。 1番に私の母へ電話を掛けてくれたこと。 有難う。 あなたの優しさと勁さが私の誇りです。 おめでとう。 有難う。 光り輝く栄冠を、どうか磨き続けていって下さい。 曇らせないで、朽ち果てさせないで。 どうか、兄を見つめ、いつか追い付き、追い越そうと願っている弟を、忘れないで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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