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カテゴリ:雑感
消費税のことを書いた文章がわかりにくいというコメントをいただいたので、消費税の仕組みについて書く。
A社は仕入れや物件費として100億円(税別)支払い、150億円(税別)の商品を消費者に売ったとする。消費税率は10%とする。 A社が仕入れ先等に支払うのは100億円+10億円の消費税である。 A社が消費者から受け取るのは150億円+15億円の消費税である。 A社が納税するのは受け取った消費税15億円から仕入れ等にかかった消費税10億円を差し引いて5億円である。 仕入れ等にかかった消費税10億円はそれぞれの仕入れ先等が納税する。 つまり消費者が支払った15億円の消費税は流通の各段階の企業が分担して納税するのであって、企業が負担しているわけではない。 A社が同じ商品を輸出したとする。外国の消費者に消費税を負担させることはできないため税率は0%となり、A社はどこからも消費税を受け取れない。 そこで仕入れ等にかかった消費税10億円がA社に還付される。これがいわゆる輸出戻し税である。 消費税は消費者(正確には国内の消費者)が負担するもので、企業はそれを預かって納税しているのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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たいへん分かりやすかった。
ついでに、大企業と中小企業の問題も。(これもよく耳にするので) (2019.10.10 22:43:39) |