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笹本敦史のブログ

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映画

2020.03.15
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カテゴリ:映画
封切の時に見逃した映画「新聞記者」をアンコール上映で観た。
総理大臣に近いジャーナリストの起こしたレイプ事件が不起訴になる。総理大臣と親しい人物がねらう大学の新設が特区を使って承認される。実際にあった出来事を題材にしている時点で安倍政権批判の作品なのだということは誰でもわかる。それ故に全国公開を引き受けたのがイオン系だけだったのだろう。
事実を題材にしながら、推測するしかない内閣調査室の暗躍や大学新設の裏の狙い(これは事実ではないだろうと思う)などを交えることでフィクションであることを明確にしているし、作品としておもしろいものになっている。
シム・ウンギョンの熱演は素晴らしい。松坂桃李も難しい感情をよく表現しているし、何よりこの役を引き受けた勇気を称えたい。
この作品は日本アカデミー賞の最優秀作品賞と最優秀主演女優賞、最優秀主演男優賞を受賞した。日本アカデミー賞そのものにはあまり興味はなかったのだが、この授賞には日本アカデミー協会の良心を見たように思う。
日本人は公正であることを尊ぶ精神を持っているとぼくは思う。一方で長いものには巻かれろという事大主義的な面も強い。前者がこの作品に賞を与え、後者が公開を規制した。安倍政権を続けさせているのも後者だが、遅からす公正を尊ぶ国民がこの政権を終わらせるものとぼくは思っている。






最終更新日  2020.03.16 06:41:47
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2020.03.07
カテゴリ:映画
アカデミー賞を受賞した「パラサイト 半地下の家族」を観た。
アカデミー賞はハリウッドの身内が選ぶもので、興行的な効果が考慮されるという印象がある。公開から時間が経った作品より公開直後のものが有利というのもそのためだ。
しかし今回外国の作品が選ばれ、賞の性格が変わったことを知った。ハリウッド外の審査員が増え、より開かれた賞になったということなのだろう。
閑話休題
残虐なシーンがあって、そこで好き嫌いが分かれると思うが、韓国の格差社会を戯画的に描いていておもしろい。
半地下の家に住む家族はそれなりに才能を持っているのに失業している。高台に住む成功者は気取って英語混じりの言葉を使う、絵に描いたような成り上がり。そして地下には…というわかりやすい設定。
金持ち一家がキャンプに出かけた夜にパラサイト家族がリビングで酒盛りをしているとキャンプが中止になって、というありがちな展開。
やや作り過ぎの感じはある。だが、それだけにわかりやすい。わかりやすいということは大切なことなのだと思った。






最終更新日  2020.03.07 08:50:05
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2018.12.02
カテゴリ:映画
録画で黒澤明の「赤ひげ」を観た。
今観るとまったくひねりのない人情物と思えるのだが、50年前の作品であることを考えるとこれで良いのだろう。三船敏郎演ずる赤ひげの人物像も、いくつもの作品で同じような人物を見せられた結果、僕はそれほど型破りなものとは思えなくなっている、いわば麻痺してしまっていることに気づく。
だけど、これは人情物として間違いなく傑作だ。人を助けることへの使命感、貧困を生み出す社会の仕組みに対する怒り、金や地位を捨てても信念を貫く潔さ、これに感動できなくなったらおしまいだという気がする。






最終更新日  2018.12.02 21:24:31
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2018.11.20
カテゴリ:映画
公開の時に見損なっていたアニメ映画「聲の形」を録画で観た。
聾唖の少女や思春期にありがちな自意識、いじめなどを通して、コミュニケーションの大切さを説く、というと教育映画のようだが、善悪が単純ではない人間関係を描いていてなかなか深い。
主人公が拒絶する人間に✖️印がつけられるというアニメならではの手法も良い。
ただ自殺(未遂)が二度描かれるのだが、動機がイマイチ理解できない。特に後の方のは物語展開の都合だろう思った。






最終更新日  2018.11.20 21:43:12
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2018.11.19
カテゴリ:映画
録画してあった「2010年」を観た。
言わずと知れた「2001年宇宙の旅」の続編だが、前作から15年余り経って続編を作ることに意味があるとは思えず、公開時には観ていない。
はずなのだが、冒頭と最後の場面に憶えがあるので、テレビでは観ているのかも知れない。(とは言え、全体的な記憶はないので初めて観たのと同じようなものだ)
制作は1984年。米ソ対立が世界の不安定要因のほぼすべてであった時代。中米をめぐって米ソが争う中、ソ連の宇宙船にアメリカの科学者が乗り込んで、木星の衛星軌道上にあるディスカバリー号をめざす。
なぜコンピューターHAL9000は飛行士を殺害したのか。ボーマン船長の残した「降るような星だ」という言葉の意味は、という謎を軸に、一触即発状態となった米ソ関係を背景にして描いている。
モノリスの正体という一番の謎は解かれないのだが、HAL9000の異常行動の原因は示される。それがわかりやすすぎて「ホントかいな」と思う。
ストーリー全体としては和平をテーマにしている。宇宙から見れば地球上の争いなんてバカらしいからやめろ、ということのようにも思える。そのテーマそのものはすばらしいし、感動的でもある。ただ、わかりにくさ故に崇高なテーマを想像させた前作と比べると物足りなく感じるのも事実だ。






最終更新日  2018.11.19 16:36:32
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2018.04.07
カテゴリ:映画
久しぶりに劇場で映画を観た。
ヒュー・ジャックマン主演の「グレーテスト・ショーマン」。
実在した興行師PT・バーナムをモデルにしたミュージカルで、物語はいたって単純。
貧しい子ども時代を過ごしながら良家の娘と結婚したバーナムは、勤めていた会社の倒産を機に興行の世界に入る。フリークショーで成功した彼はそれに飽きたらず、ヨーロッパから呼んだオペラ歌手のツアーを成功させ、上流社会にも知られる存在になる。
という成功物語が一気に描かれる。
その後、上流社会での成功に気を良くしたバーナムがフリークショーの仲間を顧みなくなり、それをきっかけに挫折。どん底からの再生をめざす、というありきたりの展開をノリのいい歌とダンスで見せる。

特にバーナムが成功をおさめるところまでが、まったく屈折することなく描かれるので物語としてはもの足りない。作品全体でも2時間弱なので「あらすじ」を読まされているような感覚ではある。
それでも飽きさせずに見せるのがミュージカルの強み。もちろん良い楽曲と役者のパフォーマンスがあればなのだが、そのあたりはハリウッド映画。抜かりはない。






最終更新日  2018.04.07 08:46:17
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2016.12.03
カテゴリ:映画
監督 山下敦弘

〈あらすじ〉
失業保険を受けながら職業訓練校に通う白岩(オダギリジョー)は鳥の真似をする風変わりなホステス聡(蒼井優)に出会う。白岩はしだいに聡に惹かれるようになり、聡も好意を見せる。しかし聡の奇妙な行動に振り回される白岩自身にも離婚による深い心の傷があり、交際は進展しない。

〈感想〉
職業訓練校に通う老若の男たちはそれぞれの事情を抱えている。事情は語られることもあるが多くはわからないままだ。
聡という男のような名前を与えられたホステスの事情も語られない。妻を精神的に追い込み、離婚に至った白岩のことは途中でわかるのだが、聡に惹かれながら妻には未練を持つその本心はおそらく本人にも測れない。
人間の心は複雑で、言葉や行動はその一面でしかない。言葉や行動がその人のすべてだと勘違いするか、一面であっても構わないと思わなければ恋は始まらないのだと思う。
静かに沁みる作品だった。






最終更新日  2016.12.03 12:42:45
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2016.11.16
カテゴリ:映画
監督 山下敦弘

グータラなのに気位が高いというどうしようもないおじさんが最後に少しだけかっこいいところを見せるという落ちのある物語。
山下作品のダラダラ感が好きなのだが、今作は退屈だった。
違和感があるのは、大学の非常勤講師で週に1日しか働かない男が寄食するのが公務員の兄で、兄の妻は専業主婦だとか、シールを集めてハワイ旅行が当たるとか、設定が古くさいこと。
では昭和の話なのかと思うと、携帯電話が出てくるので絶対に違う。
その違和感があるためか、そもそも変わり者であるおじさん(松田龍平)の存在がますます不自然に見える。また真木よう子が農園を経営する人に見えないとか、違和感を覚えるところがいくつかある。
救いは子役がとてもいいこと。役柄そのものは不自然なのに、まったく違和感がない。結局、違和感というのは演技の問題なのだろうか。






最終更新日  2016.11.17 21:49:18
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2016.11.05
カテゴリ:映画
監督 西川美和

〈少しあらすじ〉
作家の衣笠幸夫(本木雅弘)が自宅で愛人を抱いていた夜、親友と旅行に出かけた妻はバスの転落事故で亡くなる。幸夫はすでに冷めた関係であった妻の死を悲しむことができない。一方、一緒に亡くなった親友の夫(竹原ピストル)は、妻を忘れることができず、留守番電話に残された妻の声を消せずにいた。

〈感想〉
知的で冷静に見える作家と粗野だが情に厚いトラックドライバーが、妻の事故死をきっかけに出会う。妻の死を悲しむことができなかった作家は、妻を忘れられず、二人の子どもにありったけの愛情をそそぐトラックドライバーの姿から、妻との関係を振り返ることになる。

まったく正反対のような二人だが、一人の人間の別の側面を見ているように感じた。

作家がかつて妻に送った、もう愛していないという内容のメールが見つかるシーンがある。
決定的な言葉にした途端、それが動かしようのない事実であるかのように立ちふさがるのだが、現実は、まして人の心はもっと複雑で微妙なものだ。この作品は、言葉を生業とする作家がそれを探求する過程を描いているのだと思う。
作家が妻との関係を書いた本の出版記念パーティーのシーンで終わるのだが、そこに書かれた内容は示されない。原作がどうなっているのか未読なのだが、映画としてはこれが一番良い終わり方だと思う。

竹原ピストルが好演。地のままとも見えるが、そう見せるのも演技だろう。本木雅弘は安定している。
それにしても、今時の子役はみんな上手いなあ。

余談
主人公は衣笠幸雄という偉大な野球選手と同じ名前を与えられたことにストレスを感じているという設定のようなのだが、あまり作品全体には意味がないように感じた。まあ小ネタだと思えばそれまでのことなのだが。






最終更新日  2016.11.05 10:02:50
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2016.10.02
カテゴリ:映画
大根仁監督 ・脚本 福山雅治主演
〈あらすじ〉
花形カメラマンから落ちぶれて中年パパラッチとなった都城静(福山)に週刊誌「SCOOP」の新人編集者行川野火(二階堂ふみ)が助手としてつけられる。
まったく気の合わない二人が、力を合わせていくつものスクープをものにするようになる。
野火は都城にしだいに引かれるようになる。しかし二人がベッドを共にした日、都城の情報屋チャラ源(リリー・フランキー)が事件を起こす。

〈感想〉
大根仁らしくドラマ的にまとまっていて楽しめるのだが、どうも物足りない。

都城はロバート・キャパの有名な写真「崩れ落ちる兵士」を見て写真家をめざした、と語るのだが、その後の彼がどのような経歴をたどったのかよくわからない。チャラ源との関係もあまりはっきりと語られないので、結末が今ひとつ説得力に欠けるように感じた。

都城の行儀悪さがわざとらしく見えるのは福山の演技のせいなのか、そういうキャラ設定なのかわからなかったのだが、どちらにしても福山には似合わない。ついでに言えば、下着をつけたままの不自然な性描写をするぐらいなら省いてしまった方が良いと思う。

リリー・フランキーの鬼気迫る演技、二階堂ふみの抑え気味の演技が良いだけに、福山の不自然さが際立ってしまった。

余談だが、キャパの「崩れ落ちる兵士」はやらせではないかと言われている。私もその可能性はあると思うのだが、例えやらせだとしても作品の歴史的価値は高い。スペイン内線でキャパは人民戦線の側に身を置き、戦場に日常的に存在する死を告発したのだし、この作品によって名声を得たキャパは戦場カメラマンとして生きていかざるを得なくなり、いくつもの名作を残すことになったのだから。
映画に戻れば、野火の撮った写真が彼女の運命を決定づけることになるのだろう。








最終更新日  2016.10.02 12:41:43
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