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カテゴリ:読書
出生前診断によって、障害児が生まれる前に堕胎されることがカジュアルになったのだから、「堕胎するために孕もうとする障害者がいてもいいんじゃない?」と主人公は考える。
堕胎がカジュアルなものになっているという認識が正しいのか。出生前診断の結果に多くのカップルは苦悩し、どちらを選んでも苦しい決断を迫られるのではないのか。 主人公はモナ・リザを汚したくなる理由を「壊れずに残って古びていくことに価値のあるものがたちが嫌いなのだ」というが、歴史的建造物や絵画は古びていくことに価値があるわけではない。 そのように主人公の主張には、自分の論理に合わせるための事実のすり替えがある。もちろん主人公に共感できない作品がすべてつまらないというつもりはないが、これはつまらない露悪趣味のように感じる。 ただ障害者にとって紙の本を読むことがいかに困難なことか、など当事者でないとわからないことをいくつか気づかされ、興味深いところもある。 ハンチバック [ 市川 沙央 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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来月、私の民主文学東京東部支部で合評をします。9月例会では8人参加した中で、読んでいたのは3人でした。一人だけが、面白いといい、二人が否定的でした。ネットなどで読んだ感じでは、民主文学の人たちが否定的で、普通の読者(商業出版の本しか読まない人)は、肯定的でした。私はまだ未読なのですが、新聞などの記事では、元々エンタテインメント小説を書いていて、その分野での新人賞に応募していたが、入選することがなく、純文学に転向したということでした。普通は、純文学指向で、こちらが駄目なのでエンタテインメントに移行するのが、ほとんどなので、珍しいので、興味を持っております。
基本は、純文学とエンタテインメント小説の違いは、文体とテーマを重視(純文学)ストーリー重視がエンタメ小説です。 純文学とエンタメ小説との壁はなくなったといわれていますが、私が思うには文体にやはり分野の違いは、はっきりと現れています。そんな具合で、10月の合評会がどうなるか、期待しております。 (2023.09.29 10:36:34)
深井泰議さんへ
他人がどう読むのかは興味あるところです。合評会は楽しみですね。 (2023.10.03 21:25:17) |