4月18日、休日農夫のみかん園です
休日農夫は、4月18日、みかん園の草取りと施肥に行ってきました。
「農家」というと、一般には広い畑で耕作している専業的農家が想像されますが、
当方の場合は、それとはまったく違います。天と地の差です。
神奈川県の西部、真鶴町岩ですが、450平米のみかん園を維持しています。
当方は、会社員の継続雇用としての給与と基礎年金部分で生活費をまかないつつ、
ミミズの額ほどの畑を、休日農夫として手入れをしているわけです。
厳密にみれば、「兼業農家」の範疇にはいると思いますが、
実際的には、農家などの数には、まったく入っていません。
まったくのところ、TPP問題をはじめ、日本の農業政策の考慮外の存在になるわけです。
しかし農家の末席として、しわ寄せを受けることは、同様に危惧されてます。
本当は、数からしたら、こうした存在が日本農業の本当の多数の存在のはずなんですが。
それはともかくとして、
あらためて、その4月18日の様子の紹介です。
この日は、草取りと元肥の施肥の最終ラウンドででした。
草取りをしているだけでは、侘しいでしょう。
このために、中・晩柑を植えてあります。
草取り作業を終了した後に、
ささやかですが、この時期ならでわの柑橘を収穫しました。
甘夏と日向夏です。
今季初めて収穫でして、味試しの収穫でした。
これが、その甘夏の木です。
甘夏の木は小木なんですが、
土地柄にあっていたと見え、このところ毎年、ある程度の収穫をしています。
さらに、日向夏の木です。
1本しかありませんから、隔年結果によるゼロ収穫を避けるために、
左半分はならせて、右半分は摘果してあります。
これらの収穫は少量ですが、
みかんの愛好者に、少しずつですが、プレゼントしています。
こうしたみかん園、ささやかなみかん園を維持していくことも重要だと思っています。
真鶴町の自然環境を保全していく上でも、これは大事なことだと思っています。
縁あって、みかん園を引き継ぐことになった以上、見捨てて荒廃させるわけにはいきません。
そうしないと、日本の農地は、すぐにお金に換金されて、緑は消えてしまいます。
零細農家が消えていくのは、世知辛い世の中にあって、想像できます。
何でもお金に化けてしまい、せせこましい地べたも乱開発され、宅地造成されて、
零細な農地は消えていく傾向が、大勢としてありますから。
当方は、流れに抗して、このささやかなみかん園を維持していきます。
真鶴あたりのみかん園は、大同小異、そういったところです。
みかん園では、今期にもう一つの目標があります。
みかんの花の時期までに、ミツバチを迎えて定住させることです。
この2年間、試みてきたんですが、2回とも失敗でした。
したがって、今あるミツバチの巣箱は、すべてカラ、空箱です。
2回とも10月に、スムシとスズメバチに襲われて、消滅してしまいました。
今回も再挑戦です。
4月18日には、ミツバチの巣箱を置くための、新たな台座を用意しました。
近々、千葉県の養蜂家の方が、二ホンミツバチの一群分けてくれることになっています。
5月のみかんの花の咲く前に、ミツバチを迎えるようにして、
ミツバチと共存していくみかん栽培を展開するようにすること。
これが今季のみかん園の目標の一つです。
「今度こそ」と、まもなく3度目の挑戦が始まります。