ヒノキの巨木を伐る
2月27日(日)は、小田原でヒノキの巨木の伐採作業です。
みかん園の農道の斜面に巨木があるんですが。
放置しておくと、この先、いつ倒れるか、
危険度が先にゆくほど大きくなっているからです。
たての写真が、技術不十分で横になり、見にくいんですが。
木の大きさが分かるかと思います。
巨木の伐採作業なんて、テレビでしか知らない当方にとって、
根本で切って倒すのかと思ったら、違うんですね。
そんなことをしたら、どう倒れるかわからないし、後始末が出来なくなります。
ではどうするかというと、
木の上にのぼって、上の方から枝を切り落としていくんです。
木の上でチェーンソウを使うわけですから、体力も使うし、危険な作業です。
一度木に登ったら、簡単には降りれず、緊張のままの状態が続くわけですから。
当方が手伝った部分は、
切った枝ですが、ロープで宙ぶらりんになった枝ですが、
この枝を、ロープを引っ張って、安定した場所に積みおくことでした。
「命綱」という言葉がありますが、
まさにその言葉を実感する作業でした。
テレビなどで見る伐採作業とは、たんに木を倒す作業とは、大ちがいでした。
私などが思った伐り易そうな枝から、それから切っちゃダメだったんです。
どの枝に命綱をかけて体を保つのか、
全体の中のどの枝から切れば、片付いていくのか。
どのくらいの長さできれば、宙づりにできて移動できるようになるか。
作業の順番がきわめて計画的で、段取りが決定的なんですね。
簡単なものではありませんでした。
第一に知力と体力が必要でした。
木に登るにも、木の上で体を支えておくにも、
木を伐るにも、切った木を宙づりにするにも、
一つ一つの作業の段取りと、作業の行程には、
専門の技術と、独特の道具が必要なんですね。
目の前でみて、まさに命がけの作業であることがわかりました。