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カテゴリ:稲川淳二
暑い季節はこの人、稲川淳二さんですね。
本作最恐夜話は、数年前にコンビニを中心に発売していた作品です。 値段と収録話数と時間がちょうどよく仕上がっていると思います。 今回は比較的昔から語られている、定番の話が多かったように思います。
【全話紹介】 クラス会 上京していた青年がクラス会に参加するため、実家に帰って来ました。 その途中、クラスメートの女性に会いました。 久しぶりに会った彼女はとてもきれいになっていて、青年はウキウキ気分でした。 クラス会当日、彼女は現れなかったのですが…… 霊の話ではありますが、怖いと言うよりしっとりとした話であると思います。 定休日 とある青年の友人が喫茶店を始めたそうです。 どんなものかと来店したら、鍵は開いているけど店主は留守。 しかたなく店の中で雑誌を読んでいると、入り口の向こうに一人の女性が立っていました。雨に打たれながらずっと…… 土地や建物にまつわる話は尽きませんね。 旧ニッポン放送の怪 稲川さんがラジオのパーソナリティーをしていた時の話です。 ほとんど人のこない編集室で流す曲を選んでいたところ、隣のレコード室で片付けをしている女性を見かけました。 夜中に真っ暗な中片付けをしているその女性のことが気になって…… 直球な恐い話ですね。 他にもニッポン放送に関する恐い話がいくつか語られています。 個人的にはしょっちゅう止まるエレベーターの話が好きです。 放送局は色々あるんだろうなあと思いました。 走り回る子供 稲川さんが友人のところへ遊びに行った時の話です。 人がいなくなってしまった村を役所が管理して泊まれるようにしている施設で過ごした時のこと。 夜中に人が走り回る音が聞こえて来ました。 姿は見えないのに映像は頭に浮かぶ…… 小さな子供が走り回る、そんな光景が。 恐いというよりノスタルジーを感じるお話です。 犬鳴き峠 前話走り回る子供から一転、恐ろしくて禍々しい話です。 稲川さんがテレビ番組で心霊スポット犬鳴き峠に行くことになりました。 行った先で体験した恐い話です。 やはりみだりに足を踏み入れてはいけない場所ってあるんだなあと思いました。 小淵沢のツーリング 稲川さん、馬やバイクに乗るのが好きみたいですね。 忙しくて中々行けないらしいですが、小淵沢へツーリングに行った時の話です。 バイクで転んでケガをしてしまったのですが、普通に転んだら付かないような場所に傷がついていました。 懇意にしている牧場のオーナーが治療をしながら、その近辺で起こった話を色々してくれます。 同じ場所で同じ事故、同じ怪異が起こるということがあるようです。 まさに怪談ですね。 聴いていて思ったのですが、稲川さんの怪談は状況説明が上手だと思いました。 旧ニッポン放送の怪では、一般人にはちょっと分かりにくい放送局の情景が頭に浮かんでくるほど上手でした。 語りの冴えも聴きどころです。 そんな稲川怪談をぜひご堪能ください。 稲川淳二の最恐夜話 [ 稲川淳二 ] よかったらクリックお願いします。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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どうもありがとうございました。 (2016.06.20 20:45:57) |