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サカナ男爵の本とゲームにおぼれて

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2023.01.01
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銃器職人デイブのご紹介です。

ゴルゴ13の名脇役といえば1巻から読んでいる人はMI6のヒューム部長を挙げるかもしれませんが、彼デイブ・マッカートニーに異論を挟む人はいないと思います。

困難な依頼を完遂して顧客を満足させるという点では、彼もまたゴルゴと同様のプロだと言えるでしょう。
本作は屈指の銃器職人(ガンスミス)デイブを主人公にした、ゴルゴ13のスピンオフ作品です。


ゴルゴ13スピンオフシリーズ さいとう・プロ作品 1/さいとうたかを/さいとう・プロダクション【1000円以上送料無料】


【収録エピソード】※本記事はネタバレを含みます。
死神の鎌を研ぐ男(シャープナー・オブ・デスサイズ)
エクスプレスに爆弾が仕掛けられ、身代金の要求がありました。
犯人は3人。誰かを殺しても他の者が爆破してしまうため、ほぼ同時に抹殺する必要があります。

時速200キロで走る列車のガラス窓を貫通する火力が必要ですが、他の乗客に当たらないよう標的に命中した瞬間減速することが求められます。
この相反する条件をクリアするためにデイブが選んだ素材とは?

困難な状況が非常にシンプルで分かりやすく、銃弾についての専門的な部分は絵等を使って分かりやすく説明されていますた。
そしてデイブの茶飲み友達になったご婦人の息子が犯人の一人だと知ってしまった苦悩も描かれています。
困難な依頼や人間ドラマまでバランスよく盛り込まれた一作です。



チャンスをくれる街
余命いくばくも無い大富豪が若者を決闘させているという噂が流れていました。
そしてデイブの知人も金のために決闘へ参加することになりました。
勝ち目の薄い戦いにデイブが選んだ銃とは?
アメリカの抱える移民の問題にも触れた物語も見ごたえのある作品です。



ドライにしてくれ
薬害問題の元凶になった製薬会社の社長が次々に狙撃される事件が発生。
犯人である「デスストーカー」抹殺のため、政府はゴルゴ13に依頼します。

そんなある日、デイブの元を旧知の銃器職人が訪れます。
デスストーカーの銃器を担当している彼は、デイブから情報を聞き出すために現れたのでした。

一流のテロリスト同士の戦いの影で、銃器職人同士のやりとりがあるのが味わい深いですね。
「多くの客が、自らの意志で注文した弾を使い、そして死んでいったはずだ。もし同じ様に誰かが死んじまっても、何の責任もねえし取れもしねえよ」というセリフが印象深いですね。
裏社会のスナイパーは自らの失敗を自分の命で償う仕事です。
そのためどの弾を選ぶかはスナイパーの責任であり、職人は依頼どおりの弾を作るのが責任であるという厳しさを感じるお話でした。



ドラゴンズブラッド―龍の血を受け継ぐもの―
中国の感染症対策のエキスパート龍がアメリカに亡命してきました。
対応しているペンタゴンの分析官は彼のことを愛国心の無いやつと悪印象を持っていました。
ですが龍の深い知識や感染症対策に対する志を目の当たりにします。
ある日龍から自分は近々始末されるだろうという手紙が届き……

感染症に対しては脆弱なアメリカの生活習慣や、国家間の利害や思惑が感染症を一層拡大させてしまうという、今ホットな話題を取り上げたお話でした。



ドイツの黒猫とガンスミス
国防大臣がデイブの元を訪れます。
彼女と彼女に使える職人バルデマーは、20年前にデイブと一緒に銃を開発したことがありました。
今回は制式採用される予定の銃についてデイブの意見を求めに来たのですが……

銃の制式採用については性能だけでなく政治的な力学があり、それによってしわ寄せを受けるのは最前線の兵士たちという理不尽について触れています。
それに切ない人間模様を盛り込んだお話でした。




本作を読む前は名脇役デイブにスポットを当てた作品くらいに考えていたのですが、そのクオリティの高さに驚きました。
専門的な部分に関しては図を使ったりしていてかなり分かりやすく描かれていました。
そして社会が抱える問題や深みのある人間ドラマも盛り込んであり、脚本の質がかなり高い作品でした。

本作はさいとうたかを氏が亡くなる前最後に手掛けたシリーズだそうです。
さいとう先生は早い段階から分業で漫画を描くシステムの構築に力を入れていました。
本作はゴルゴ13のテイストを余すことなく表現していて、さいとう先生の作ったシステムの力を遺憾なく発揮した名作であると思います。

ゴルゴ13シリーズが好きな人や、脚本に興味のある人にはぜひお勧めの一作です。



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最終更新日  2023.01.01 20:00:07
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