カテゴリ:税法
昨日は法改正により原則、年金から天引きされることとなった初日だったようでニュースなどでも大きく取り上げられていました。 確かに年金は大部分のお年寄りの方にとっては唯一の収入源で心の寄り処でもあると思います。報道でも問い合わせや抗議をする人の姿が流れていました。 現役世代の私の感覚ではこの天引き制度自体は満額もらって保険料を納付するか源泉徴収されて手取りを減らす代わりに納付という作業がいらなくなるかの違いだけで結果的には同じなのだから納付するというメンドクサイ作業ななくなるだけ楽になると思い、抗議するということには私の頭の中では「?」がつきます。 これは「天引きが悪い」というよりも「保険料の計算方法が変わった(結果、負担が増えた)」のが悪い」ということに腹立たしさを感じられ、矛先が少なくなった手取額に向けられたのでしょうか。 タイミングの悪いことに厚生労働省の年金保険料の管理のずさんさが明るみに出てねんきん特別便の発送が行われている最中にこのような事態となりましたのでなおさら抵抗が強いのかもしれません。 まだ国会は通過していないと思うのですが、与党の税制改正大綱には来年度の住民税を年金から源泉徴収する案が出ていたと思います。これこそ、徴収の仕方が変わるだけで税額が変わる訳ではないので納税者の納税の便を図ることになる面もあるのですが、今年のこの健康保険料のことが後を引き、どうなっていくかは分からない一面もあります。 いずれにせよ、島国で周辺国の侵略の危機もなく(私が学校で習ったのは文永の役と弘安の役などだけ)、ヨーロッパ諸国のように民衆が政府を倒したという経験のない国の政府はこれまで上位下達でやってこれたのでしょうが、やってることの意味や正しさを国民を始めとする周囲の人々に説明しないとこの国の行き先が分からなくなってしまう。そんな時代になったのかもしれません。 しかし、数字上は天引きでも納付(口座引き落とし)でも一緒だと考えてしまう私・・・・やっぱりまだまだ青いのでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
April 16, 2008 07:55:52 AM
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