テーマ:子連れのお出かけ(7991)
カテゴリ:旅行
(念願だったピサの斜塔を見ることができて感激) 8月31日~9月12日までトスカーナ州に旅行にでていた。 まーや 1歳10ヶ月、ミロ 1ヶ月 のこと。 今回滞在した場所は、斜塔で有名なピサ近くにある海岸「Tirrenia(ティレニア)」である。 私が住む街ヴィチェンツァからは、乗用車で5時間もあれば到着できる距離だが、なんと言っても速度が遅い古いキャンピングカーで、しかも生後間もない赤ん坊と動きたい盛りの幼児を連れての旅なので、休み休み亀並の速度で走り、行きは「7時間」帰りは「8時間半」かかった。 実は出発直前まで、今回のヴァカンスはプーリア州に行こうと決めていた。 プーリア州はイタリアを長靴の形にたとえると、かかとの部分にあたる。 キャンピングカーで順調に走れば丸1日で着くだろう、と考えていたのだが、トスカーナに行くのに8時間もかかっていることを考えると、プーリアには3日ぐらいかけないと着いていなかったかも知れない。 そうなると往復で6日! ダーリンと2人きりの旅なら、いろいろな観光場所に立ち寄りながら楽しめるが、子連れの旅で長距離は厳禁だなあ、と子供達が旅に退屈して泣き出す様子を見ながら今回改めて思った。 さて、今回滞在したTirreniaは砂海岸で、9月でヴァカンスシーズンが終っていることもあり人が少なく、だからなのか海の水も汚れていなく、なかなか良かった。 そうは言っても、実際に私が海岸に行くことができたのは、9日間滞在中たったの3回だけである。 出産直後でまだお腹の大きさが元に戻らないこと、そしてミロの授乳や世話をしているだけで疲れ果ててしまい海岸まで行く気力が毎回失せたこと、などが理由で、私は9日間ほとんどの時間をキャンピング場内、いや正確に言うとキャンピングカーの中で過ごしていた。 (岩に囲まれた場所で波がなくプールのようだった。母の失点で海水パンツを忘れてしまったためにトレーニングパンツで海にはいるまーや) キャンピングカーを「走る家」だと考えると、結局ヴィチェンツァの自宅からTirreniaに移動をしただけで、子育ての日常に変化はない。 かえってダーリンの家族からの応援がない分、ダーリンと私の両肩にかかってくる子育ての大変さは重かったのだが、それでも今こうして旅を振り返って見ると、やっぱり旅行にでかけて正解だったとつくづく思う。 旅行にでかける前には、1ヶ月の赤ん坊を連れて長旅をすることに「呆れ」や「叱責」など様々な声をいろいろな人からもらったものだが、そういう声を「馬耳東風」にして旅行にでかけてよかったとやっぱり思う。 旅行にでかける前の1ヶ月間、私は子育てにがんじがらめになりストレスに押しつぶされそうになっていた。 そんなストレスを感じてか、まーやも笑顔が減り泣くことが増えていたし、ダーリンもそんな状態に限界を感じていたと思う。 だから、たとえ同じ子育てをするにしても、今回環境を変えリフレッシュすることができて体も心も楽になった気がする。 私のストレス解消法は「読書」「音楽鑑賞」などがあるが、何といっても一番効果的なのは「人と話すこと」である。 体の調子が悪いときでも、人と話すことで急に体調が良くなったことが今までに何度もあった。 実は今回の旅行の前に蓄膿症になりかけか?と思われる症状がでていたのだが、この旅行中にピサ近くに住む、ドイツ在住時代の友人夫妻に何度か会ってお喋りをしていたら、途端に治ってしまった。 いろいろな愚痴を言っても「うんうん」聞いてくれた友人のお蔭である。 この友人の存在に加えて、トスカーナの毎日広がった青空の存在は元気を与えてくれた。 キャンピング場でミロを抱っこしながら、毎日 「トスカーナって本当に青空が似合う州だよなあ」 とぼんやり思っていた。 緑色の広大な土地に牛などの動物、そして青空。 これが私のトスカーナ州のイメージだ。 今回は海岸でのんびりした後、3日間ピサに立ち寄った。 喧噪のピサの街を歩いていると、ああ~イタリアにいるんだと実感できて嬉しかった。 変な話だが、私が住むヴィチェンツァは喧噪もなく、キレイで比較的安全な街なので、日頃「イタリアに住んでいる」と言う気がしない。 私に取ってイタリアをイメージした街は、たとえば「ローマ」「フィレンツエ」「ナポリ」など、中部から下の有名都市ばかりだが、地面がでこぼこでバイクの音がうるさく、そこら辺にスリがいるような、そんな場所なのだ。 1歳10ヶ月のまーやは今回見たピサの斜塔を、果たして覚えていられるだろうか? ダーリンと私は決して「心底やすめた~」と言えるヴァカンスではなかったが、子供達と毎日朝から晩まで一緒にいられて楽しかった。 そして、まーやは朝から晩までパパを放さず、海だ、プールだ、サイクリングだ、木の実取りだ、と楽しいことばかりで笑顔が絶えることがなかったので、きっと楽しい旅行だったのだろう。 ミロは小さすぎて環境が変わったことすら気がついていたのかどうか・・・? いずれにしてもはじめての4人でのヴァカンスは大成功だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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