テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:日常
ダーリン宛てに一通の手紙が届いた。 手紙の内容は、『内職しませんか?』と言うお誘いである。 ダーリンによくよく話しを聞くと、この会社の宣伝を新聞で見つけて、 「ためしに電話をしてみたんだ。」 と言う。 決して信じやすい人ではないダーリンを簡単にその気にさせてしまったと言うことは、 結構良い条件が書いてあったに違いない。 彼がその会社に電話をしたところ、担当者が 「あなたの自宅に内職のサンプルと詳しい案内を送ります。」 と応対したそうだ。 そして、今手元にこの案内とサンプルがあるのだが、内容を読むと胡散臭いことこの上ない。 届いた当初は 「届いたよー!」 と喜んでいたダーリンだったが、案内を読んだら即座に 「くだらない。捨てる。」 とこの手紙一式はゴミ箱行きになってしまった。 仕事の内容は、『クリスタルや珊瑚の石を糸でつなげてブレスレットを作る』こと。 ちなみにサンプルで送られてきたものはビーズでつなげられていた。 これを1つ作ると 8,50ユーロ(約1350円)の収入になるそうで、この案内には『月に150個作ると、1275ユーロ(約20万2500円)の収入になります。1日にたった5個作るだけ!』と言う誘い文句が書いてあった。 更に『当社の利点』と記し、できあがったらこの会社が商品を取りに行き、その場で商品に対して支払いがされることや、商品の出来上がり期限はない、商品の保証金を払う必要はない、などが書かれていたが、それをずーっと読み終えると、最後にこんなことが書いてあった。 「当社と共同で仕事をはじめるに当たり、74ユーロを頂きます。金額は最初に商品を運んだときに、配達人にお支払いください。」 この文章を読んだ時、一体何の為にこの74ユーロを支払わなくてはいけないのか、全く理解が出来なかった。 怪しい。 明らかに怪しい。 実は以前にも日記に書いた事があるが、私達は過去この方法でひっかかったことがある。 今回はローマの会社だが、当時はナポリの会社。(←その時点で疑わなくてはいけないのにばか) 私はドイツからイタリアに来たばかりで、家でじっとしているより働きたい!と意欲に燃えていたときだった。 そんなときにひっかかった、ナポリの会社の宣伝文句。 内容を説明するのは省くが、この会社もやはり「共同で仕事をはじめるに当たり、100000リラ徴収します。」と書いてあり、私達は商品を配達に来た人にこの金額を支払い、その後この会社に、まんまと煙のように消えられてしまったのだ。 それにしても同じような手に再びひっかかりそうになるなんて・・・ダーリンって本当にイタリア人なんだろうか??? イタリア人と言えば「furbo(ずる賢い)」よく言えば目から鼻に抜ける賢さが利点のように言われているが、ダーリンはこのfurboさに欠けているような気がするなあ。 まあだからと言って良い人は確かなので、大きな失敗をしなければ良しとするか。 ・・・とえらそうなことを書いてしまったが、正直に言えば、この上記の話しは懐に余裕があれば『嘘か誠か』74ユーロを支払って試してみたい気がする。 どこでもいつの世界でもある「詐欺事件」。 みなさん、気をつけましょう! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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