カテゴリ:5歳日記(まーや編)
![]() ![]() (オーストラリア人の友達とヴェローナに行ってきました。言葉の違いなんて気にならない子供たち。嬉しそうに一緒に遊んでいました。) 蒸し暑い日が続いていたけれど、今日は一転してぐんっと気温が下がり、いよいよ秋がきたかなと思わせる。 長女の小学校通学も2週目となった。 先週は前半お絵かきや工作など幼稚園の延長みたいなことをやって帰ってきたが、後半からは「算数」「国語」そして「英語」の授業がはじまった。 毎日、学校から帰ってくると、まっさきに今日やったことを見せてくれる長女。 最初の国語の授業では、読解の練習をしたらしい。 テキストを読むと、この年齢にしては長い文章で、やさしい内容にも関わらず、私にはわからない単語がいくつかあって、思わず辞書を引きながら声にだして文を読んだ。 最初の授業でこれだもの、この先「宿題わからないよー」と言われたら、辞書をひきひきガンバルことになるんだろうなあ、わたし。 まあ自分のイタリア語の勉強にもなるから、毎回一緒に勉強をさせてもらおうっと。 国語の授業の日が楽しみだ。 さて、初めて英語の授業があった夜、長女はうれしそうにこう言った。 「あのね、先生が、イタリア語じゃない言葉を話せる人いる?って聞いたから、手をあげたの。それでね、先生が手をあげた子ども達に、他の国の言葉を話せるってすごいことだよって言ったんだよ。」 手をあげた子ども達は長女の他に、5,6人いたらしい。 インド人のクラスメートがいる事は知っていたけれど、他にも外国人がいたのかと何だかうれしい気分である。 そして、先生は手をあげた子ども達に「学校」「先生」「パン」はそれぞれの国の言葉でなんて言うの?と聞いたそう。 長女は日本語できちんと答えられたと嬉しそうだった。 この先生、実は今でこそ頻繁なつきあいはなくなってしまったけれど、私達の結婚式にも参加をしてくれた友達夫妻のお姉さんである。 何を隠そう、ミュンヘン在住時代に、このお姉さん夫妻もミュンヘンに住んでいたことがあって、何度もいっしょにご飯を食べた仲だ。 だから言語が違う海外に住む苦労というのも経験していて、多言語に対する知識も深い。 長女からこの英語の授業の話を聞いた時、私はとってもうれしかったし、手をあげた子ども達も「多言語が話せることを」誉められて誇らしかったんじゃないだろうか。 両親とも外国人の子どもは、どうしたってイタリア語の遅れがあると聞いているし、授業で不自由な思いをすることだってあるだろうなあと思う。 だからこそ、イタリア語以外の言葉を話せるってすごいことなんだよ、って誉められると、その言語の持続にやる気がでるし、またイタリア人の子ども達も英語に対するやる気が生まれるんじゃないかなと思う。 「このまま日本語話せるようにがんばろうね。」「読み書きもがんばろうね。」 と盛り上がっている私と長女の片隅で、ぼーっとしている長男坊。 あいかわらずイタリア語オンリーで、楽な道を好む男の子である。 日本語で話せ、とやいのやいの言うと、「じゃあ話さない。」「ママ、黙って。」となってしまうので、気がくじけるばかりである。 先週から、私と子ども達の3人でいる時には、「日本語での会話」を義務づけたけれど、長男にとっては全く効果なし。(だって話さなくなってしまうんだもの。) マイペースで、と思うけれど、うえの授業のようなことが長男に起こったら、彼はきっと手をあげないで「ぼく、イタリア人」と言うに違いないだろうなあ。 言語や工作に意欲的な長女に比べて、何に対してもマイペースな長男。 2人とも全然違うから子育てが面白く、そして、それぞれに対して向きあわないといけないのが大変だ。 あまりにもイタリア語漬けになりすぎている我が家、少しずつ改善していこうかと思っている今日この頃である。(まずは日本語のTVから。) ![]() 映画の話) 今年もCineformが始まりました。 今季オープニングはThe Conspirator(2011年アメリカ映画) 監督はロバート・レッドフォードです。 今でも謎が深い、アメリカ初代大統領のリンカーンが暗殺された事件で、犯行に関わっていた息子の代わりに逮捕された母親のマリー・スラットの弁護を引き受ける若い弁護士が、政府を相手に法廷で戦うストーリー。 実際に遭ったストーリーで、ショッキングな内容なだけに、終始目が離せませんでした。 主演男優、女優は誰もが見事。必見な映画でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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ハーフの家庭の子は、ほとんどが知らないうちに(生まれつき)外国語を知ってるけれど
それが何だってよく分かってないか、否定的になる子もいるでしょうから 先生のそういう言葉は嬉しいし、外国語、ひいては外国自体に興味が湧いていいですね♪ うちも長男は幼稚園まではずっと日本語優勢だったのに、次男は今言葉があふれる時期で イタリア語も最初からすごく出てきています・・・ 長男と2人だけだと弟にはイタリア語で話すこと、 私も1人目より他にすることが多い(手を抜いている?)せいもあってでしょうけど 日本語大丈夫か?とちょっと心配しています・・・ 長男は来年小学校。私もきっと知らない単語が出てきて焦るんでしょうね(苦笑) (2011/09/20 10:42:45 PM)
くみこ(FI)さん、
ありがとうございます。どうやら長女は小学校でも先生に恵まれたようで、この英語の先生だけでなく、あと2人の担任の先生も評判がいいので安心しました:-)) 我が家の裏にスリランカ人の家族が住んでいて、子どもは長女と同じ学校に通っているんですが、全く母国語を話さないそうで、お母さんが悲しそうに話してくれました。 このうちは、全くイタリア語環境にいないので、スリランカ人のお父さんが子どもとイタリア語だけで会話しているんですよ。(お母さんは母国語で) うちのミロも同様ですが、子どもによって言語の優先権がでてくるものなんですねえ。 くみこさんの次男くんもイタリア語をどんどん覚える時期にきているんですね。 私は長女にとことん日本語で接していたのに対して、長男には放任状態だったので、そのしっぺ返しが今来てしまったかな、とがっくりしています。。 くみこさんの長男くんと次男くんの会話もイタリア語なんですね。 我が家も長いことそうだったのですが、先週から「ママが会話の中にいる時には、まーやとミロも日本語で話そうね」と言ったのですが、日本語が達者な長女ですら「ママ、イタリア語で話していい?ちょっと日本語で言えないから。」とイタリア語で弟に話し始めるので、もう兄弟間は「イタリア語で」とインプットされちゃっているんだろうなあと思います。 くみこさんの長男くんも来年いよいよ小学生なんですね! 心配していた国語、初日以外はかんた~んなものばかりで、親の威厳を落とさずにすみました♪(毎回「パパに聞いて」と言うのだけは避けたい・・・) (2011/09/21 06:50:21 PM)
Vicenzaもかなり国際的な都市に変化してきてますよね?米軍の影響なのか、私の住んでいる町が田舎なだけなのか、以前訪れた時にそう感じました。子供の為の日本語教室あるんですね!日本人の方、結構いらっしゃるのでしょうか?もし、日本人の集まりなどあるようでしたら、是非教えてください。
(2011/09/23 06:58:22 PM)
Reikoさん、
こんにちは! そうですね、ヴィチェンツアもどんどん外国人が増えているようだと感じます。 子ども達が通う街中の幼稚園や小学校に通学している外国人は多く、ヴィチェンツア郊外でも外国人の数がかなり多いようですよ。 (郊外にある皮工場などで働く外国人が多いみたいです) 日本語教室ありますよ~。もしよろしければ右→にあるメールにメールアドレスを書いてメッセージをお送りいただければ、後日内容を書いて返答します! (2011/09/25 03:43:07 PM)
こんにちはー。
大人になってから外国語に苦労した身としては、子供のころから複数言語を覚えられる環境って羨ましい って思っちゃいますけど、当の子供たちにしてみたらいろいろ苦労もあるんでしょうね。 イタリアに住む日本人友達の子供は、4歳くらいまで、日本語理解はしてたみたいですが一切日本語喋りませんでしたが、数週間日本に居て帰って来た後、みごとに日本語ぺらぺらになっててびっくりしました。やっぱり子供の能力ってすごいわー と羨ましい限り。^^; なので、ミロ君も何かのきっかけで喋りだすようになるのではないでしょうか?:) 外国語には未だに苦労してますが^^;、確かに喋れる言語が増えた分だけ知らなかった世界を知ることができて、素晴らしいことですね。:) (2011/10/05 07:43:39 PM)
さばぇさん、
ここイタリアでは、「両親はイタリア人と日本人なんです」と答えたところで「じゃあ、2ヶ国語話せるの?」と聞かれることが、全然ないのですが、日本ではハーフ=二ヶ国語話せる、と当然のように思われることが多いと某コラムで読みました。 そうなると、うちの長男坊なんか、このまま大きくなって日本に行くと、肩身が狭い思いをするかもな~なんて思ったりしています。 まあ確かに持って生まれた運命とは言え、2ヶ国語の習得が必然のようにされてしまうと、少しかわいそうかなと思いますが、答えが全部イタリア語で返ってくると言うのも、時には悲しくなります・・・。 さばぇさんのお友達のお子さんのように、日本に行って日本語環境オンリーの中に放りこむと、自然と日本語を話すようになるんでしょうね。 幸いにも、ミロはあいうえおを読むのが好きみたいなので、好きなことからやっていこうかなと思います! この間、親戚のおばさんからも、さばぇさんと全く同じことを言われました。何かのきっかけがあると喋りだすわよ、って。そのきっかけがくるのが楽しみです。 私もイタリア語、苦労していますー。さばぇさんはイタリア語とスペイン語が似ているから、ごっちゃになってしまいそうで大変ですよね。 お互いに、楽しみながら語学習得がんばりましょう~。 (2011/10/06 05:27:43 AM) |
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