7月に読んだ本
上段左より『テンペスト 上(若夏(うりずん)の巻)』 池上永一 まるでおとぎ話のようで面白く、読んでいくうちに色鮮やかな琉球国が浮かんできます。早く下巻が読みたいのですが、図書館の予約に失敗し、未だ100人待ち。『クッキング・ママのクリスマス』 ダイアン・モット・デーヴィドソン/加藤洋子 クッキング・ママシリーズももう14作目。美味しい料理が出てくるミステリの一つ。表紙のお城型ケーキも登場します。『タルト・タタンの夢』 近藤史恵 小さなフレンチ・レストランも、無口なシェフも、美味しい料理も、料理に関する謎も、とても魅力的でした。『アイスクリン強し』 畠中恵 何もかもがすごい勢いで変わっていく明治維新のスイーツ文明開化騒動記。甘いものが出てくるわりに、あっさりとした味わい。『秋期限定栗きんとん事件(上)』 米澤穂信 小鳩くんと小山内さんに、それぞれ彼女と彼氏ができますが、何か表面下でくすぶっているものがあるような気がして、仕方ありません。下巻が楽しみ。中段左より『カオスの商人』 ジル・チャーチル/新谷寿美香 シリーズ10 作目。主婦探偵ジェーンは今回も大忙し。安定した面白さです。『ストロベリー・ショートケーキが泣いている』 ジョアン・フルーク/上條ひろみ お菓子探偵シリーズ2作目。今月は美味しそうな食べ物が出てくるものばかり読んでいたような気がします。『太陽ぎらい』 小泉喜美子 ふしぎ文学館というくくりだからか、幻想やSF的な話が多い。独特の雰囲気を持つ作家さん。切れのよいオチもあります。『フィッシュストーリー』 伊坂幸太郎 確かに伊坂ワールド、の短編集。刊行順に読んでいたつもりだったのに、二つも飛ばしていたことがわかり大ショック(笑)下段『フラワー・オブ・ライフ』(1)(2)(3)(4) よしながふみ 高校生の青春群像劇が描かれた漫画。夢中になって読みました。登場人物の一人一人が愛おしくなります。