10月に読んだ本
上段左より『A先生の名推理』津島誠司 青く光る怪人や、消えたり逆さまになったりする山小屋など、とんでもない謎のオンパレードに、とにかく解決をつけているところがすごい。楽しく読みました。『のぼうの城』和田竜 こんな武将、見たことありません。時代ものが得意でない人でも、面白くて止まらなくなりそうです。『宵山万華鏡』森見登美彦 毎晩寝る前に読んでいたら、夢の中で怪しく美しい夜の京都に迷い込みました。『テンペスト・下(花風の巻)』池上永一 やっと下巻を読みました。情熱的な色に彩られた、琉球王国にまつわる壮大なおとぎ話です。『完全恋愛』牧薩次 読んだ後に、「完全恋愛」をなしとげたある人物に圧倒され、呆然としました。第9回本格ミステリ大賞。作者名は、あるミステリ作家の筆名のアナグラムです。下段左より『アルファベット荘事件』北山猛邦 庭や屋敷内に奇怪なアルファベット形のオブジェが並んでいる、大雪に閉ざされた屋敷で殺人が……。トリックは見当がついたけれど、こういう設定は楽しいです。 『しがみつかない生き方』香山リカ この本を読んだあと、いつもは自信のない私も、「普通で何が悪い。」と言えそうな気がしました。さすが精神科医です。たまには、いつもと違うジャンルの本を読んでみるのも面白いものです。『聖・おにいさん(4)』中村光 コミック。だんだんと、ためらわずに笑うようになってきました。これは癖になります。作者は「今」を取り入れるのがうまいです。