カテゴリ:Oの人生論
便利屋ライターはやめようと、
何年も思ってきたけれども、 頼まれれば断れず、ずるずるとやり続けてきた。 本当に自分が書きたいことを書かないと、 ライターになった意味がないじゃないか。 そう言い聞かせてきたけれども、 ぼくのように、 この分野ならある一定レベル以上の原稿が書けるというタイプは、 編集者からすれば重宝するわけで、 急ぎの仕事ばかりがどんどん入ってきた時期もあった。 締め切りまでに原稿を仕上げて、 原稿料をもらって終わりという仕事だ。 もっともっとレベルアップして、 ぼくだけの世界を書けるところまでいっていれば、 便利屋にはならなかった。 チャンスはあったけれども、 あのときにそこまで突き抜けることができなかった。 山梨へ来て、 やっと自分が書きたいことが書けるような環境になった。 移住生活の話を出してくれる出版社も名乗りを上げてくれている。 だけど、 頼まれた原稿を書くという、 安易な道に慣れてしまって、 なかなか闘争心が湧いてこない。 本というのは、 きれいな文章をさらさらと並べるだけでなく、 そこに自己主張がないといいものにならない。 突拍子もない話でも、 わかりやすく、説得力をもたせる力も必要だ。 せっかく書くなら、 自分の思いをぶつけてみたい。 そのためには、相当なエネルギーが必要だ。 ぼくにできるのだろうか? 母が亡くなり、 人生の大きな区切りがついた。 ここはラストチャンスだと思う。 やるかやらないか、 それは自分次第だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022年08月19日 07時56分41秒
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