カテゴリ:Oの人生論
知り合いが体調を悪くした。
詳しいことはわからないが、 精神的なもののようだ。 50歳を過ぎて、 慣れない仕事に携わることになった。 タヌキやキツネが集まる口八丁、手八丁の世界に、 地味に正直にコツコツと生きてきたヤギが放り込まれたようなもので、 本音と建前の渦の中で翻弄され、 疲れ切ってしまったのだろう。 一日も早く体調を戻して、 元のゆったりした環境で生きていけるようになるといいなと願うばかりだ。 病気にはいろいろな側面がある。 老化に伴うもの。 ストレス過剰が引き金になるもの。 ウイルスなど外的な要因によるもの。 そして、 ボディだけに問題があるか、 マインドも考えないといけないか、 さらには、スピリットに原因があるかといったことも考えないといけない。 たとえば、 がんになってほっとしたという人が少なからずいる。 会社で管理職になって、 上と下の板挟みで苦しくて仕方ない。 逃げたくても逃げられない。 がんと診断された。 「ほっとした」と彼は言った。 たぶん、こういう方は、ボディだけへの働きかけでは治らない。 治れば、またもとの苦しい状況に置かれるわけだから、 マインドが治ることを拒否するだろうから。 もうひとり、ほっとしたと言う人。 小さいころから、 「家族を養うのが家族の責任だ」と親から言われ続けてきた。 しかし、 実際に家族をもつと、 妻がパートに出てやっと生活できるという、 自分の価値観からすれば男失格だった。 彼はがんになってほっとしたという言う。 いろいろほっとした理由を探っていくと、 「自分が死ねば保険金が入るから」というところに行き着く。 つまり、 やっと家族を十分に養えるだけのお金が入ることに、 彼はほっとしたのだ。 この場合も、ボディの治療では治らない。 知り合いの体調不良も、 マインド、スピリットの部分まで掘り下げないと、 解決策が見えてこないかもしれない。 自分ががまんをすることで、 まわりの調和が保たれるというのは、 大きな誤解だということに気づかないと。 不調和によって組織が正常に機能する方向に向かうこともある。 ときには、 わがままを貫くことも大切。 「もうやめた!」と尻をまくってしまうことは、 悪いことではない。 人が何と言おうが、 思おうが、 やりたいことをやる。 やりたくないことはやらない。 一番大切なのは自分だから。 好き好んで喧嘩する必要はないけれども、 上手に自分のペースにもっていくこともできるはずだ。 病気になると、 「自分はダメだ」と思いがちだが、 ある意味、 病気は方向転換のチャンスでもある。 そこで一息入れて、 改めて、やりたいことは何なのか、向き合えばいいのではないか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023年04月01日 08時49分19秒
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