カテゴリ:誘水日記
日曜劇場の『下剋上球児』を楽しみにしている。 舞台が三重県だとことで、 ワクワクするものがある。 三重県は地味な県で、 テレビドラマの舞台になることはあまりない。 だいぶん前になるが、 『高校生レストラン』があった。 映画だと、 『浅田家』が面白かった。 『下剋上球児』は、 万年一回戦負けの高校、 白山高校が甲子園に出たノンフィクションをイメージして作られた、 フィクションドラマ。 練習はいつもキャプテン一人。 試合があると、 幽霊部員を引っ張ってきたり、 助っ人を頼むわけだから勝てるはずがない。 キャプテン一人がバットを振っている姿を見て思い出した。 10年くらい前に、 高校のクラス会に出た。 そのときに、 「お前、一人ラグビー部でがんばっていたな」 と言われたことがある。 何人もがそう言うから驚いた。 無茶苦茶弱いチームで、 部員数もぎりぎり。 練習に来るのは数人だった。 試合のときには、 幽霊部員や他の部活のガタイの大きな奴をかき集めていた。 ぼくが一番まじめにやっていたのは確かだが、 それでも一人ではなかった。 でも、 まわりからは、 一人しかいないラグビー部に見えていたみたいだ。 「だれも練習にこんのに、お前はようがんばってたわ」 なぜそんな話題になったか忘れたが、 何人もが口々にほめてくれた。 あの当時、とてもかわいくて、ぼくもよく覚えている女の子まで、 「一人でがんばっていた姿見て、リスペクトしてたよ」 と言う。 そんなん、あのとき言うてくれたら良かったのに。 と思ったけど、 おぼこい少年だったぼくは、 女の子に声をかけられるだけで真っ赤になってうつむていただろう。 ぼくのラグビー部は、 ずっと弱いままだったし、 ぼくもまったく上手にならなかった。 ドラマにはならないけれども、 何をやっていても、 見ている人は見ていて、 思わぬ評価をしてくれることもあるわけだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023年11月06日 08時07分08秒
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