カテゴリ:Oの人生論
山梨での暮らしもあと数日。 暮らしと言っても、 今はひたすら引越しの準備だ。 けっこうな肉体労働。 筋肉痛で何度も寝返りを打って眠りにつけないときには、 東京から山梨へ来て、 やったことのないことに取り組んできた日々を思い出している。 東京にいたころ、 60代も半ばになって、 このままライター業を続けていくのだろうかと揺れていた。 ライター業は、ぼくにとっては天職だと思う。 天職というのは言い過ぎか。 自分を表現する唯一の手段。 しかし、 自分を表現したのは最初のうちだけで、 いつの間にやら「便利屋ライター」になっていた。 そこそこ書けるから、 やっかいな仕事を頼まれることも多く、 ぼくはニコニコしながら引き受けてきた。 いわゆるゴーストライターという仕事。 よく知っている人や考え方に共鳴できる人の代筆ならいいが、 その人のこともよく知らず、 数回の取材で一冊にまとめることも多かった。 いろいろな情報が仕入れられたし、 人間関係も広がったが、 基本には「生活のため」というのがあった。 手慣れた仕事でお金を稼ぐのは一番楽だ。 たぶん、 ぼくのような意志薄弱な人間は、 東京にいたら、 そのまま便利屋ライターを続けていただろうと思う。 山梨へ越して、 踏ん切りがついた。 「もう便利屋はやめよう」 不安はいっぱいあった。 ずっと生活の手段だった仕事を手放すのだから。 ぼくは、 自分を文章で表現していくと決めた。 ぼくが抱える不安だって、 いいネタになる。 しかし、 出版社が興味をもってくれるような話は書けない。 だから、 電子出版を始めた。 書きたいテーマがあったら、 とにかく一冊の本にしてみる。 文章とはずっとかかわっていきたい。 読んでくれる人は少なくても世に出す。 そう決めて4年目。 今度は鈴鹿での生活が始まる。 ネタになりそうなことは仕込んである。 面白おかしく生きていけるとうれしいな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024年09月30日 08時38分17秒
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