テーマ:ニュース(99379)
カテゴリ:子育て・家族
夕方、塾に着いたとさとから電話。
「飛行機雲がね、きれいにカーブして真上を通っているんだよ。」 声を弾ませて、嬉しそうに教えてくれました。 「ここからもきれいに見えるかなぁ?」 「う~んどうだろ、あとでお母さんも見てみてね。」 受話器を置いて、すぐにベランダに出てみました。 確かに、きれいな弧を描いた飛行機雲が、赤みを帯び始めた夕空にくっきり。 多少輪郭はぼやけ始めていましたが、まっすぐにのびていて本当に綺麗でした。 「お母さんお母さん、すぐに来て~。夕焼けがすごく綺麗だよ。」とか「月が綺麗だよ。」とか、 自然に対するさとの感性っていうのかな、さとのそういうところが私は大好き。 大人になっても失って欲しくないものの1つでもあります。 子ども達には自然を五感で感じ、自然の厳しさも大きさも美しさも恵みも知って欲しい…そんな風に思っています。 気持ちに余裕がなくなると、人間ってどんどん視野が狭くなってしまいます。 自分で自分を追い詰めて、空を見上げることなんて、きっとなくなるんじゃないかな。 もちろん、空を見上げるだけで何かが変わるってことはないかもしれません。 でも、そうすることで、ほんの少しでも気持ちに余裕ができるのではないかなって気がします。 余裕ができれば、今まで見えなかったことが見えてくるかもしれないし、気づかなかったことに気づくかもしれません。 また幼い子どもが犠牲になる、痛ましい事件が起こりました。 よく知っているおばちゃんさえも、信用してはいけない世の中になってしまったのでしょうか。 どれだけ不安だっただろう、怖かっただろう、痛かっただろう…やりきれない思いでいっぱいです。 加害者の胸の内でどんな葛藤があったのか、理由がどうであれ私達には理解できないと思います。 幼子を守り育む立場である大人が、その命を奪うなんて…どんな理由があろうと許されることではありません。 私達大人は、子ども達の未来を安心して託すことのできる世の中を作らなければならないはずなのに、自らの手でそれを壊しているように思えてなりません。 子ども達のために、私達は今何をすればいいのか…何を教えていけばいいのか… 子ども達の安全を、未来を、どう守ればいいのか… 大きな大きな課題が与えられたような気がしています。 未来を絶たれた幼子の冥福を心より祈ります。 悲しみの中にあるご遺族のために、心に大きな傷を受けた他の園児達のために祈ります。 重苦しい気持ちをふっと緩めてくれた、電話でのさとのひと言。 さとが教えてくれた空を見上げた時、どれほどほっとしたことか。 加害者にも空を見上げるだけの気持ちの余裕があれば、こんな悲しい結果にはならなかったのかもしれないな…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.02.17 19:59:58
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