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カテゴリ:時代
改訂は青文字
統計では、13歳以下の触法少年の殺人が増えているわけではない。 少年殺人事件の検挙率は高い。 昔に比べて、少年犯罪は下がっている・・・ただ、凶悪化しているという意見もある。 ・・・・・・・だが、ここで問題なのは、検挙率の低下だ。 窃盗などは、犯人が捕まらない限り、それが少年犯罪だとは言えないだろう。 殺人などは、少年同士のことがほとんどのはずなので、少年が犯人だとわかりやすいが。 犯罪は増えている。 検挙率は大きく下がっている。 少年犯罪がこれらと並行していれば、当然増えているはずだが、少年も全体も捕まった人数は減っている。 ある年は検挙された刑法犯の中での少年比率が1.数%減ったとか――つまりは大差ないということだから、全体の検挙率の低下に比例しているのだ。 つまりは、殺人以外で言うと、少年犯罪が減っているかのような意見は、全国集計の遅れと、何よりも統計の嘘だろう。 ただ、地方都市のネットに浸る小学生――佐世保のネット殺人――にどういう影響があるかといえば、関係ない統計だと言えそうだが。 アクセル相談室>犯罪の検挙率 犯罪発生はとくに2000年以降にペースが上がる。 検挙率の低下はとくに99年以降(平成11年)にペースが増す。 (ただし、重要犯罪についての検挙率は、2002年頃で50%前後らしい) 犯罪の発生と検挙率に関する質問と議論。GOOで。 犯罪白書のあらまし 平成12年の前年報告 平成13年の前年報告 平成14年の前年報告 少年刑法犯検挙人員は,平成8年以降増加していたが, 11年は,前年比8.8%減 (ただし、日本の刑法犯検挙率は11%:減) 12年は,前年比4.2%減 (ただし、日本の刑法犯検挙率は30%:減) 13年は,前年比2.9%増 (ただし、日本の刑法犯検挙率は16%:減) 14年の少年刑法犯検挙人員は前年比1.7%増。 (追伸) 少年犯罪統計データ 「検挙率」表 (分類―殺人 強姦 強盗 窃盗 放火) 「少年人口(10-19歳)」表から、毎年2.7%少年人口が減っている。 90年代から急に下がり、1990~2000の10年で3/4へ。 (70年頃から、出生数が増加から減少へと急反転低下。 人口ピラミッド(国立社会保証・人口問題研究所)) 平成10~13年の変化をかけ合わせると、 実際に起きているだろう犯罪率の推測が 1.86倍/3年 となる。 単純計算で、4年で2倍余り。増えているほとんどが窃盗犯。 (窃盗などの多くは、捕まえないと未成年犯罪に数えられないと推定した) ・・・これは、前にNHKで言ってた一般人の感覚『少年の窃盗が増えている』と同じ。 つまり、不景気によって窃盗犯罪が増えている。 (窃盗程度の小犯罪はでき心ですむし、それがガス抜きなら悪いとは言えないのだが・・・) 小犯罪が増えると大犯罪も増える。それは割れ窓効果とか、マーフィーの法則の応用としてそうなる。 警察は重要犯罪の検挙に力をしぼって凶悪犯罪を抑えてきたのだろう。 しかし、この統計の後で、最近は凶悪犯罪の報道が増えている。 時期がずれたのは警察力がある限界にきたのかもしれない。 結局、「割れ窓効果」のように、警察以前の日常防犯・社会習慣が大事なのかもね。 始まりは日常からか NHKの深夜のインタビュー番組で、義家教師(ヤンキー先生)の学校での話として、 大麻で大量停学者を出した。生徒みんなが学校の危機を感じて、対策を考えた(教師含め)結果、どんなことでもいいことはいい悪いことは悪いと言おう、ということになったそうだ。 つまり、非行は言葉環境から始まる、と元非行少年少女は認めたことになる。 ということは、学校こそがその言葉の向上の中心。 単に、いいことはいい、悪いことは悪いというだけでなく、そういうことを言っても会話が通じるように。共感的会話の中でしかまともな話のできない子にならないように。 国語の授業は、現代風の共感を呼ぶ文章を増やす以前に、まともな意味を組み立て、意味を交換できる授業をするべきだ、となる。 「佐世保小6HP殺人」私的総目次 子供問題私的目次 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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