源にふれろ

『男と女の離婚格差』（石坂晴海・著）読了。
会社で休み時間に読んでたら、タイトルを見て同僚に
「なに、読んでるんですか」と驚かれたが、別に離婚を
考えているわけではなく（かといって全く考えたこともない、
というわけでもない～多くの夫婦がそうであるように）、
結婚生活の男女間の考え方の違い、が興味深くて読んだ。

離婚の原因というと、浮気されたから離婚、暴力を振るわれた
から離婚、といった感じでわかりやすい原因ばかり思いつきがちだ。
しかし実際は、ある程度連れ添った上での、価値観の不一致の積み重ねが
ある時、（男性からすれば）ささいに見えるきっかけで引き金が引かれて、
「もうこれ以上ムリ！　離婚しかない！　離婚してちょうだい！」となる。
この女性の心理メカニズムが、男性からすれば難解至極で、妻が爆発した
後に初めて妻の心理を知り、そんな風に思ってたら、なんでもっと早く
言ってくれなかったの、となる。その時には、もう遅い。

結婚生活で妻を幸せにするのは、デートで、女性を喜ばせるレベルとは
わけが違う。記念日には必ずプレゼントを贈り、ホテルのレストランで
デートし、日ごろの感謝をすればＯＫ、と思ったら大間違いなのだ。
何気ない言葉の端々に、妻は傷つきおびえ、逆にさりげない一言で救われる
こともある。
妻は、母親ではない。
そのことを自覚するだけでも、きっと違ってくる。