ユダヤもボイコット声明予定
チベット亡命政府が29日、発表したところによると、一連の騒乱でチベット自治区やその周辺で死亡が確認されたのは、203人で、けが人は1000人以上、また、5715人が中国政府に拘束されているという。一方、中国政府は、一連の暴動によってチベット自治区で死亡した人の数について20人余りとしており、チベット亡命政府の発表とは大きく異なっている。 さらに裁判では懲役30年など、厳罰化の様子が見て取れる。 その事実を追うように、米国のユダヤ人指導者らが30日に、中国によるチベットでの人権弾圧などを理由に、北京五輪をボイコットするよう、世界のユダヤ人選手らに呼び掛ける声明の発表を計画していることが29日、明らかになった。 計175人が既に署名したという。中国による人権抑圧のほか、パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスと中国との友好関係などもボイコット理由として挙げた。中心人物の1人によると、署名した人たちは、後にホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を行ったナチス・ドイツによる1936年のベルリン五輪と同様に、中国が五輪を人権弾圧などの事実から国際社会の目をそらす手段として使おうとしているとみている。 (共同など) 長野リレーでの抗議以降、日に日に中国の傍若無人振りを明らかになってきている。国内においても反中国意識はかつてないレベルに達している。 餃子事件への中国公安部からの反応や、小泉首相靖国参拝でおこった中国人の半日デモなどの記憶の話題などが、巷では再燃してきている。 首相は人の嫌がることは出来ないと靖国参拝をひたすら否定しているが、コキントー来日時に、これ以上、中国迎合発言をすれば一気に政局になると言われている。『靖国映画』問題への中国政府からのコメントがでれば、反中国の国民意識は沸騰しそうな気配である。 ここにきてユダヤの動きが大きく北京五輪に方向性を与えそうな気がする。 ユダヤの力はあなどれない。かつて、ユダヤは日露戦争には日本の支援をし、同時にユダヤ人であるレーニンに肩入れした。根本的に、「支配者からの解放」をユダヤは潜在意識の中に持っている。長年の迫害受難者としてのコアパーソナリティーとなっているように思える。 歴史的に、弾圧側を倒すのが、ユダヤの生存をかけた正義である。日本はそのユダヤと他国のバランスを読めず、大東亜戦争に追いやられた側面があった。アメリカの大陸権益を阻害していくと判断された時、日本はユダヤの反感を買って、真珠湾への道を突っ走っていくようになった。 ユダヤの所有する冨は華僑のそれと比べると数倍とも言われている。この動きが大きくなると、中国はオリンピックそのものの開催中止へと追い込まれるであろう。 残る100日の間、各国はどのような変化をするのであろう。 中国が威圧的に対処しつづければ北京五輪そのものがボイコット対象とされるやも知れない そのためにも、中国は一刻も早く、チベットに完全自治なり、独立へのロードマップをつくり、ダライラマ氏と話し合うべきであろう。