カテゴリ:親不知
せんだって、親知らずが痛んだので歯科医に行った。
応急処置の後、紹介状をもらうことになる。 この歯科医が紹介できる口腔外科はふたつあるという。 近所の大学病院の中の所と、新宿の開業医。 大学病院は自宅の近くなので、最悪の場合でも這って帰ることができる。もしもの事態があっても、総合病院なのでなんとかなりそうである。ただし、1回目は検査とカウンセリング。2回目の通院で抜歯となる。 一方、新宿の開業医は、今行って今日抜けるらしい。親知らずの抜歯に関してはどうにも凄腕のようだ。人畜無害な風貌の歯科医師が、この話をする時だけテンションを上げたからそう感じた。 人畜無害な風貌の歯科医師は調子に乗って話し続けたが、結局は彼がとにかく尊敬するとにかくすごい医師ということらしい。 西新宿のビル風にマントを翻し、鉗子を構えてジョジョ立ちをするスーパードクターの姿が目に浮かんだ。 だから私は迷わず大学病院への紹介をお願いした。 人畜無害な風貌の歯科医師はすごく拍子抜けしたような表情を見せた。 紹介状と痛み止めの薬をもらって帰った。 待ち合い室の水槽では、あいかわらずスッポンがゆらゆらと、不器用に泳いでいた。 この日、親知らずを抜くことを親に知らせた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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