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戦国ジジイ・りりのブログ

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2011年11月25日
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最初におことわり。

本項は百名城ファンの方は読まない方がいいかもしれません。
気分を害されてもわたくしには責任が持てませんので、あしからず。



「史跡めぐりの根っこ」にも書いたけど、
同じ城好きでも実に様々な人がいる。

本やブログやツイッターなんかを見ていると、
城の価値って一体なんだべ?
って思うことがある。


とある高名な先生は、
近世城郭が美しいのは、血に汚された歴史を持たないからである
と胸張っておっしゃってオラレルが、
それってどうなワケえ~って
私なんかは思っちゃうんだよね。

ハイテクの粋を凝らした近世城郭は、
スキがなく、しかも美しい。

現存する城は、確かに(おおむね)実戦経験を持たない。

でも、今、私たちが目にすることができるものが
たまたまそーゆー類の城なだけじゃん?

そもそも、血塗られた歴史からハイテクが生み出されてきたわけだし。


もちろん、当然そんなことも踏まえた上での意見なんでしょうけど、
それにしても城郭研究者が堂々とそのような発言をするというのは、
ちょっと私には理解できない。

城は、観賞用に作られたものじゃない。

今ある城で実際に血が流されてなくても、
血を流すことを前提に、城ってのは作られてる。



巷で人気の百名城ってのも、
私には馴染めないんだよな~。

そもそも私は、何より自分の感情や感覚を大切にする俺様なので、
百ナントカとかベスト○○ってのに興味がない。

自分がいいと思ったものがすべて。


山の世界にも百名山ってのはあるけど、これも興味なかったなあ。

でもあれは、ちゃんと山をやってる人なら当然知ってることだけど、
あくまで「深田久弥の日本百名山」。

深田氏が自分の登った山の中から、幾つかの基準を設けて選定した随筆。

それが近年の登山ブームで広く世間に知られ、
百名山ハンターの中には、行けるところまで車で行き、
ピークハントして数を稼ぎ
百名山クリアを目指す人なんかもいる。

深田氏にもちろん罪はないけど、私には無縁の世界だった。

別に、楽しみ方は人それぞれだからいいんだけどね。
本人が楽しければ、それで。



そして城には「百名城」がある。

これもスタンプ帳とかあるらしく、
百名城コンプリートを目指す人は結構いるらしい。

城に興味を持ったはいいけど、さてどこへ何を見に行けばいいの?
って人には、遺構を多く持つ著名な城が紹介されているので、
ひとつのきっかけとしてはいいかもしれない。

実際の遺構を多く目にすることで、
目も肥えてくるだろうし。

たださ・・・
たとえば戦国時代だけで、日本に一体どんだけの城があったと思ってんの?

近世城郭に比べれば明らかに見劣りするような、
土くさくて小さくてマイナーな城でも、
往時はそれぞれの役割を持って、命を張って自国を守ってきた
歴史を持ってる。

それが今、見られるか見られないかだけの違い。


かつて何千あったともいわれる城の中から、たったの100!?
誰が、どうやって決めるんだよ、オイ!!
って思っちゃうんだけど~。


誤解のないように言っておきますが、
百名城、あるいはファンの方をバカにしているわけではないですよ。

史跡を守り、未来へと引き継いでいくには、
まず何よりも多くの人に知られることが大事だし、
一人でも多くの人が地元に経済貢献でもしてってくれれば、
維持管理の役にたつ。

タダで史跡の管理なんかできないんだから。

ただ、もともとそういった類のものに興味がない性格に加えて、
人の生きた歴史を辿りたいというのが根底にある私には、
百名城はなじめないだけ。

遺構がひとつでもあれば上々、
でも実際まわった中では石碑だけの城の方が多い。
それどころか、石碑も解説板すらない城跡にも行く(笑)

遺構の有無は私には関係ない。
そりゃ、あればもちろん楽しいけど。

でもね・・・
一般的にはやっぱり遺構がなかったり、あるいは少ししかなかったりすると
「つまらない城」になってしまうようで、
そーゆー話をきくと、私としては悲しい限りですしょんぼり



そんな私にさらに追い打ちをかけたのが、
とある百名城でのできごと。

百名城だとは知らず、ある城を目指して歩いてたら、
途中で百名城だからスタンプもらっといで~って教えてもらった。

せっかく教えてもらったんだし、そんなら・・・と思って、
スタンプがあるという売店コーナーに寄った。

スタンプは教えてもらった場所に確かに置いてあった。

図録などを買いつつ、
百名城のスタンプ帳ってもらえるのかな?と思って、
売店のおばさんに聞いてみた。

そしたらいきなり始まった、百名城のウラ話。

選定には、色々ね、予想外の現実的な裏事情があるらしくてね。

ああ、そーゆーもんなんだ~と思って、
さらに興味をなくしたワケさ。

実際ね、スタンプを置いたら置いたで
まあ訪れる人は増えるのかもしれないけど、
いろいろ大変みたいよ。

時間外に来たくせに、スタンプがないと文句を言われたり。

おばさんは、百名城やめたいって言ってたけど、
やめるにもまたいろんな超現実的なしがらみがあるらしくてね~。


ま、楽しみ方は自由なのは重々承知してるんだけどね、
城は好きだけど歴史には関心はありましぇ~ん♪
って人はあまりいないでしょうから、
目には見えない歴史ってのも大事にしてほしいな~と
ちょいともんもんとしてる、この頃のジジイなのでありました。

城の価値や順位なんて、平和な時代に生きるワシらが決められるもの?


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最終更新日  2011年11月29日 23時11分01秒
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