Frankie Valli & the Four Seasons
Frankie Valli & the Four Seasonsのことは、このブログでも以前書いたことがありました。ビーチボーイズのライバルで、イタリア系のグループ。明るいけれども哀愁漂う独特のメロディラインが特徴で、これも大昔から私の非常に好きなグループであります。ビーチボーイズがヒットしすぎたため、その影に隠れた感がありますが、アメリカ在住のイタリア系移民の苦渋に満ちた生活感あふれる音楽といった側面があり、そこの部分が実に「泣かせる」のであります。以下、以前書いた文章の再録です。ザ・フォーシーズンスはビーチ・ボーイスにかなり深い影響を与え、好敵手と思われていたグループ。ビーチ・ボーイズが60年代のアメリカの経済的繁栄とその元での青春賛歌を明るく楽天的に表現しているのに対し、フォーシーズンスは、彼らの出自であるイタリア系アメリカ人労働者の哀愁のようなものを渋く表現している。黒人に対するほどひどい迫害や差別はないにしても、アメリカにおける「イタリア系」というのは、マフィアに象徴されるように独特の磁場を形成し、フォーシーズンスを聴くたびに思うのは、彼らのラテン系民族特有の底抜けの明るさと、生活体験に根ざした階級的怨念のようなものであり、彼らの音楽にはその両方が混在し、きわめて明るい曲なのに、どこかもの悲しい哀愁が漂う。フランキー・ヴァリの独創的な歌唱力と天才的なソングライター、ボブ・ゴーディオとの見事な混成・融合・調和。その明るくてもの悲しい、にぎやかなのに寂しげな甘い独特のメロディラインが聴くものの魂を激しくゆさぶるのだ。日本では、山下達郎氏が影響を受けているほか、上記ビーチボーイズのブライアン・ウィルソン、私見ではドゥビーブラザーズにも若干影響が見られるほか、その昔イギリスのアイドルグループの「ベィシティローラーズ」がフォーシーズンスのヒット曲「BYEBYEBABY」を歌ってリバイバルヒットさせたことがあった。60年代、ビーチボーイズと張り合っていたころ、全盛期のFour SeasonsFrankie Valli & the Four Seasons Dawn, Rag Doll, Toy Soldier, Bye Bye Baby 1965 アイススケート場を背景に歌うFrankie Valli & the Four Seasonsなかなかしゃれた演出。Frankie Valli & the Four Seasons Tribute on Ice Part 4Frankie Valli & the Four Seasons Tribute on Ice Swearin私見によればFrankie Valli & the Four Seasonsは以下の彼らにも大きな影響を与えた。Bay City Rollers - Bye Bye Baby 1974The Beach BoysとFrankie Valli & the Four Seasonsは基本的にはライバルであるが、相互に濃密な影響を与え合っており、Beach Boysの曲の中には、Four Seasonsの作風に酷似したヒット曲があります。たとえばこの曲。All Summer Long - in STEREO - The Beach Boys夏になるたび聴きたくなる名曲ではあります。天才的作曲家ブライアン・ウィルソンの若き日の姿が映されています。