愛国教育の重要性
日光にある元外交官別宅「明治の館」です。終戦時、重光葵がここからミズーリ艦上の降伏調印式に向かったという。今ではおしゃれなレストランになっていて「ニルヴァーナ」という名前のチーズケーキがおいしい。那須に移り住んでから日光が疎遠になりました。しかし私は日光方面も大好きであります本日の曲すてきな感情歌だけでなくダンスもうまいそよ風にのって ポップアイドル顔負けのすばらしい歌唱力ですオー・シャンゼリゼなをかつ「花」があり「夢」があった昔の女子アナはレヴェルが高かったと思う今日このごろそして昔の幼児番組は何てすばらしかったのでしょう。このような番組をまた復活させるべきであります。さて本日のテーマガラパゴス化という言葉に象徴される日本の国力の衰退その根本にあるものはと言えば、何よりも「人間の育成に関わる問題」そのものズバリ教育問題でありましょう。これこそが国家最大の、そして日本民族最重要の問題なのであります。「ゆとり教育」などということが一方で言われているのですが、現場で悲惨きわまる具体的事例に遭遇し続けている私自身の見解を言えば、やはり社会全般にわたるモラルハザード及び思考力の衰弱は著しいという印象を持ちます。漢字は簡略化されない旧字体を復活させてもいい。手間隙をかけて、勉強する、考える、考える人たちと交わってお互いの思索的力・人格的向上をめざす、ということを早期から習慣づけるべきなのであります。(参考文献・精神科医の片田珠美氏の書かれた著書「一億総ガキ化社会ーー成熟拒否という病ーー」光文社新書を、私はおおいなる共感と共に読んだのでありました)私が若かったころは、保守派や右翼の日教組批判に対しむしろ異論・異見を呈するところが多かったのですが、今ではむしろ、里見岸雄の論説に賛同するところが大きい。里見岸雄は、教育勅語を擁護し、日教組をイデオロギー的に批判し続けた人ですが、筋が通っていると今では、納得できる側面が多い。私に里見岸雄を教えてくれた故竹中労さんが、今現在生きていたら、私と100%同じ政治的意見だったかどうかはわかりませんが、君と意見は違っても気持ちはよくわかると言ってくれた可能性はあります。(参考文献 竹中労著「右翼との対話」。里見岸雄著「思想的嵐を突破して」「天皇とプロレタリア」)ただし、里見の見識に関しては時代が変わったのと全体としては展開が足りないために多くの事柄を補足する必要があります。1)愛国心の育成を基盤とした道徳教育の必要性先行事例を求めるとすれば大川周明や葦津珍彦が、骨格基準となります。牧口常三郎の「人生地理学」なども再評価されてしかるべき。現代世界に合致した皇道哲学の創設とジャン・ジャック・ルソーの教育思想に関し、その精読的検証をへた上での徹底批判。本居宣長の再評価及び小林秀雄の保守政治思想の流れからの読みぬきが必要となる。これには、最近の宮崎学さんや東郷和彦さん、呉智英氏、中島岳志氏の思想的展開がヒントといいますか、かなり参考になります。西部遇氏なども同様です。ルソーの批判といってもルソーを貶めるつもりはない。この天才的巨匠の人類への遺産をきちんと読み抜いた上でその限界を批判するということこそが重要ルソーを読めば読むほど、現代社会に与えたその影響力の強大さとその限界点という問題に突き当たる。長所よりもその負の遺産・限界点が与えた影響ということがむしろ分析され、突破・克服されねばなりません。このことは福澤諭吉などについても同じことが言えるのではないでしょうか。スタロバンスキーの「ルソー論」なども最近再読しているのですがそれよりも20年近く待ち続けている、或る天才思想史家の未完の大著であるルソー論を早く読んでみたいものであります。 2)早期における技術教育の実施3)多様な現場に適合すべく、それぞれ専門性を帯びたなをかつ最新の成果を取り入れた教育4)若いころの集中した教育のみならず、生涯全般にわたる教育機会の提供が必要。5)マルチメディア・プラットフォームに対応した基礎教育に関するコンテンツの充足及び師弟子の関係を重視した寺小屋式教育の復権。教育に関しても文部官僚の支配と干渉の諸問題、行政法規でがんじがらめにされた教育現場及び法規そのものの、組織のシステムに関する抜本的変革ということが重要であります。要点のみを羅列した形ですがこれらは、ひとつひとつを丁寧かつ詳細に解説・展開していく必要があります。