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みなさんハッピーです。予想通り9月になると、ありがたいことに慌ただしくなってきた。スケジューリングが生涯の課題に近い僕はいつも時間と追いかけっこをしている。
しかし、みなさんにお伝えしたいことはまだまだたくさんあるので、張り切っていきます。今日は保育園を経営する友人から教えてもらった、教育に関する話を書きたいと思います。 タイトル「教育者の資格」 先日、僕の高校の同級生で家業!?のお寺を継いでいて、保育園も経営している友人がこんな話をしてくれて、とても心に残った話がある。 とある校長先生が生徒の質を上げるために、学校全体の取り組みでやったこと、というか、やらせたこと。それは………… 「家事手伝いをすること」 だったらしい。職員会議では「そんな成績に関係ないことを強制するのは…」という、たくさんの反対意見があったが、その校長先生は「やるんだ!!」と押し切ったらしい。普通なら、そこで終りだけど、その校長先生がすごかったのは、小学生みたいに「親の確認アンケート」を提出させることを義務付けた。先生だけでなく、生徒たちもかなり猛反発したらしく、最初のアンケートで、「ちゃんとやりました」と書いてきたのは、わずか20パーセント弱。全体の取り組みとしてはまったく望みの薄い数字だ。普通なら、この数字でやっぱりダメかなと思うかもしれないが、そこでこの校長が言った言葉がすごい。 「勉強も大切。成績をあげることも当然大切。だけど私たちが教師として、一番教えなければいけないことは、『人間の生き方だ』」 「いや校長、それは最もかもしれませんが、アンケートまで義務付けると、PTAの方から家庭内干渉という声も出るかもしれませんので…」 「ああ、確かにそうかもしれない。でもこのアンケートが必要なんだ。生徒の人生に本気で関わっていくんなら、家庭は絶対に外せない。学校と家庭が協力してこそ、生徒の人生の学びがあるのだ。それをする思い、生徒への愛が持てないくらいなら、親も教育者も失格だ」 「お母さんの足を洗ったことがありますか?」という項目を、面接のときに聞く会社もある。これはほとんど答えが「NO」なので、「ではお母さんの足を洗ってから、もう一回面接に来てください」と言って、それをやった子のその時の感情を、採用基準にするという。この面接も、校長先生の話もそうなんだが、仕事や勉強をするにも、何よりまず大切なもの、その人の人格、人間性、つまり生き方を教えたのだ。 そしてこれを続けていった結果、とある時から全体の成績が急上昇していった。アンケートでの「家事やりました」が85~90パーセントを超え始めてからだ。 何故全く関係ない家事手伝いで成績が上がったのか?校長先生はこう答えたらしい。 1.家事をするようになってから、「こんなきついことやってたんだ」と親に感謝できるようになった。 2.段取りをする力が身についた。 3.家事をやる習慣がつくことによって、自分の家の中での存在感、役割ができた。 そして最後、何よりも大きかったのは、 『ありがとう』『助かるよ』と親や家族に感謝されることによって、人の役に立つ喜びを覚え、成功する考え方を身につけた ことらしい。人は誰かに喜んでもらえた時、一番感謝ができるようになる。まさにてる社長が言ってた通りのことだ。学力や仕事力と人間性は全く関係ないように見えるが、よく考えればすべて人間の心から生まれるもの。そしてその心は一人に一つ。 僕も経営者として、後に続く青年達の先を歩くものとして、この校長先生のように『生き方を教えることのできる指導者』になりたいと深く思えた、そんな話だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年09月10日 20時21分13秒
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