今日はA先生に「canは肯定文で「ありうる」の意味では使わない」というお話しをした。It can't be true. Can it be true?といえてもcan を使って肯定にはしない。こういう語法は英語教員としては知っておいて欲しい。
日本語の文脈でいえば「他人事(ひとごと)」というが「自分事(じぶんごと)」は造語であり、ふつうは言わない、とか、「腑に落ちない」というが「腑に落ちる」は使う人がいるが私は使わない、とか、否定で言えるからといって肯定にひっくり返せないというのは英語だけの話ではなく、日本語でもそうなのであって、そういうことに神経が使えるかどうかがその人の言語感覚をあらわしているというお話しをした。これがルターの考える「#教師のバトン」である。A先生は受け止めてくれたようでしたよ。
「本当かもしれない。」
It may be true.
It might be true.
It could be true.
ルター作成の『基礎英会話』より抜粋
canは肯定文で「ありうる」の意味では使わないので、couldを「ありうる」の意味で使う。
【疑問文】《可能性》 Can it be true? それ、本当?(直訳:それは本当でありうるか。)
【否定文】《可能性》 It can’t be true. そんなことはありえない。(直訳:それは本当でありえない。)
【肯定文】《可能性》 It could be true. 本当かもしれない。(直訳:それは本当でありうる。)
He | must | be tired. | 彼は | 疲れている | にちがいない。 |
| may | | | | かもしれない。 |
| could | | | | のはありうる。 |
| can’t | | | | のはありえない。 |
o He must be tired. o He may be tired. | o He could be tired. o He can’t be tired. |