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カテゴリ:ルターの言語世界
劇作家の鴻上尚史さんのtweetをシェアします。リンクから「成人の日によせて」が読めます。 #体言止め が23159 retweetsでトレンドに入っています! 2014/8/2 新英研全国大会での高村薫さん講演会でのことば: 体言止め(名詞でとめる)というのはあり得べき可能性を放り出してしまうことになる。 最後まで突き詰める「忍耐」を放棄している。 ●鴻上尚史@KOKAMIShojiさんのtweet: 時事通信から、「成人の日によせて」という原稿の依頼が来て書いたのですが、書いた文章に20カ所以上の直しが入りました。「体言止めが美しい」というような理由で、納得できないと申し入れたら決裂しました。せっかく書いた文章なので、ここに載せます。多くの若者に届きますように😊 午前10:52 · 2023年1月6日 566.1万 件の表示 2.1万 件のリツイート 2,022 件の引用ツイート 6.1万 件のいいね https://twitter.com/KOKAMIShoji/status/1611178777027174408?s=20&t=BmObFqbgWlZdr7Ex3fnOIg ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 2014/08/02 ルターの休日:新英研全国大会1日目終了! 新英研全国大会1日目終了! 516名の参加! 高村薫さん講演会でのことば: ・対象を正確に把握できていないときに難しい文章になってしまう。 ・単純化された言葉が単純化した世界を作り、単純化した人間を作る。ソーシャルネットワークに流布する言葉がそうである。「いいね」「リツイート」は単純化した言葉を広めていく。短い言葉の集積は目の前の複雑な世界をかき消していく。 ・体言止め(名詞でとめる)というのはあり得べき可能性を放り出してしまうことになる。最後まで突き詰める「忍耐」を放棄している。 ・今の世界がとらえどころがない、輪郭がないと思っているとしたら、そうさせているのは無用な言葉を撒き散らかしている日常そのものである。 ・ことばで世界を分節化しようとする、複雑なものは複雑で、というのは少数派になっている。意識と忍耐が要求される。 ・ことばが届かない闇や深淵があるから、言葉が生きると思う。深淵を深淵たらしめているのはことばがあるからである。無理に言葉にする必要はない。そのまわりには言葉があるわけで、絶望することはない。ひとつの歌、音楽が届くこともある。ことばが届かない「世界の深さ」はことばがあるからだと思う。 (「言葉と深淵」の関係は「光があるから闇がある」と読み替えられるように私は思い、納得がいきました) ★まとめ:世界をことばで分節化しようとする不断の「意思」と、世界の複雑さを複雑なまま受け止める「忍耐」が求められているということだと了解しました。 安易に答えを求めたり、単純化しようという欲望にからめとられれば、ファシズムになるということだと理解しました。
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Last updated
2023.01.06 18:30:06
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