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カテゴリ:映画
1973年製作で2022年の設定のディストピア。 実際の2024年はどうなのか? 2023年には冗談抜きで日本のテレビが「昆虫食」をテレビであおっていたわけですから、映画どころではないディストピアが進行中。だいぶ前にTwitter(X)で知りましたが、(私はまったく食べませんが)某ファストフードに「人間の歯」が混入していたと。リアル『ソイレント・グリーン』? 1)感想 5/31 京都シネマで2本目『ソイレント・グリーン』。 あらすじは読んでいたが、やはり実際に観て良かった。 原作は1966年のハリイ・ハリスン(Harry Harrison 1925 -2012)の小説『人間がいっぱい』。 原題はMake Room! Make Room!(場所を空けて空けて!) その題名がわかりやすく表現されているのは、アパートの階段で寝ている人たち。 主人公の警察官・ソーン(チャールトン・ヘストン)が自分の住む2階のアパートの部屋の出入りで、階段を通る度に階段で寝ている人たちの間を踏まないように通らなければならない。 その階段だけ混み合っているのがおかしかった!(他の場所の階段は意外に空いている!) また、ブルドーザーで人々を排除していくシーンが斬新だった。 ●未来世界では、特権階級の若く美しい女性をFurniture(ファーニチャー=家具)として部屋に置いている。 上級国民・サイモンソン(ジョゼフ・コットン)の部屋にはシャール(リー・テイラー=ヤング)がFurnitureとして居る。 その部屋に事件の捜査に来た警察官・ソーンが勝手にウイスキーを飲んだり、傍若無人に振る舞って、その果てには彼女と恋仲になるのにはビックリした! (1973年の映画公開時のアメリカの警察官ってそんなだったのか?) ●ソーンと同居する黒人の老人・ソル(エドワード・G・ロビンソン)がディストピアになった管理社会以前を知っている人物として描かれている。 牛肉・にんじん・レタスなどが入手できるのは上級国民だけ。 ソーンは食べたことがないが、上級国民・サイモンソンの部屋から持ち逃げしてくる。 それを老人・ソルが料理してくれて、2人で美味しそうに食べるシーンが印象的だった。 (本当の2023年は「昆虫食推し」でしたからね) 本を読み、知識を保管している老人達がいて、老人・ソルはその一員になっていて、警察官のソーンの捜査に協力する。 Wikipediaにも書いてあったが、そのイメージはレイ・ブラッドベリの『華氏451度』に似ている。 火曜日に配給されるビスケットのようなソイレント(大豆soyとレンズ豆lentilの合成語)を食べる質素な生活。 ソイレントには、レッドやイエローがあって、新種の「グリーン」が加わる。 (Wikipediaにネタバレありですが)全体としては、そのソイレント・グリーンが大問題で「人間の死体からソイレント・グリーンが生産されていた」というストーリー。 2)ルターが推察する「松本零士さんへの影響」 絶対、松本零士さんは『ソイレント・グリーン』を観たと思う! ●『さよなら銀河鉄道999』の結末でわかる、機械化人が食べているカプセルが人間から作られていたというのが激似。 ●『銀河鉄道999』で鉄郎のお母さんが剥製にされたのは、「若く美しい女性を家具(Furniture)として置いている」のを少し変えたものだと思う。 ●老人・ソルが「ホーム」で安楽死するシーンの窓がたくさんあるセットが『宇宙戦艦ヤマト』の沖田艦長の「なにもかもみな懐かしい」の臨終シーンに似ている。 ●若く美しい女性・シャール(リー・テイラー=ヤング)の服装が『宇宙戦艦ヤマト』のスターシアなどの宇宙人の女性に重なった。 3)Twitter(X)でのtweet(post)を読んで… ●Mitz@hellomitz3さんのtweet(post):午後3:24 · 2024年6月3日 「自分も安楽死したい」っていう人が多すぎて悲しくなる。こんな社会は絶対間違ってる。 https://x.com/hellomitz3/status/1797514624402849918 ●ルターのコメント:Mitzさんの意見と私も同じです。 先日、1973年アメリカ映画『ソイレント・グリーン』を京都シネマで観ました。2022年想定でさまざまなディストピアが描かれており、老人は「ホーム」で安楽死していました。安楽死はディストピアなんです。 私の理解では「生ききることが肝要」。そう信じている。 4)おまけ リー・テイラー=ヤングさんのWikipedia英語版を読んだ。 スピリチュアルは気をつけないと、教祖的な人物が暴走したり、悪しき新興宗教になってしまうことがある。 ちょっと心配になりました。
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Last updated
2024.06.13 02:39:42
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