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カテゴリ:医、健康、からだ
(→前回の続き) 先の日曜日に、頭をぶつけて救急車で運ばれた三男(小1)は、月~水と小学校を休み、昨日の勤労感謝の日を迎えた。
…と書くと、三男は、如何にも重篤、深刻な事態に陥ったのではないか、と想像され、ご心配をかけそうだが。
そういうわけではなかったことは、前々回及び前回のブログで書いたとおりである。
傷をとめた医療用ホッチキスが目立つことを氣にして、翌日の月曜は行きたくない、と休んだが。
そこから、実際、頭痛、嘔吐、更に発熱も実際に表した。
いわゆる風邪様の症状であった。
今日に至って、鼻水はよく出て、下痢も出たようだが、元氣そのものではある。
症状の最後は大方排泄で締め括られるものだから、一区切りなのだろう。
…と、書くと、やはり頭をぶつけた後遺症が表れたのでは?と思われかねないのだが。
身体を看ていた限り、十中八九、そうではない。
いや、後遺症とは呼べるのかもしれないが。
しかし、ぶつけた頭…ボディからの問題ではないのだ。
前々回のブログでエネルギーの余りで自ら怪我を負った場合、こじれない、と書いた。
今回も、三男が自らぶつけて、幅約2cmの傷を前頭部に負ったわけだが。
それをごく普通に、出血が止まるまでおさえ、あとは自ら治るにまかせれば、こじれることはまずなかっただろう。
だが、救急車で運び、医療用ホッチキスでとめる、という処置を施した。
このことで、何が変わったか、というと。
実際はたいしたことがない傷が、三男の空想において、幾分深刻な傷に変わり、かつ、自ら負った傷が、受け身の傷へと色づけられたのである。
空想において…何だ、空想か、と笑われるかもしれないが。
笑う人は、空想程、身体に影響を与えるものはない、ということを知らない人である。
顔色が悪いと言われ、心当たりがあれば、その想像を膨らまし、余計に具合を悪くする人もいる。
昨今では、ネットで自分の状態をあれこれ調べ、空想し、自ら調子を崩してゆく人がいるぐらいだ。
医師の心無い言葉を真に受けて…というのもこれに当たる。
空想がおもわしくない方に広がる結果、身体が影響を受けるのである。
そういうところで、三男のここ数日の状態は、頭をぶつけた後遺症、というより、その後の対処を含めて、諸々彼に起こった変化に対する後遺症…適応の過程であろう。
生きている身体は、少々こじれたとて、それを乗り越えるべく、はたらく。
常日頃、そこに希望をみている。
今回の件で、救急救命士の方にせよ、たかだか幅2cmの傷を医療用ホッチキスでとめた医師にせよ、何の悪気もなく、職務をこなしている。
システムに忠実に。
であるから、彼らにどうこう言うところではない。
ただ、そのシステムの中に、身体と心のつながり、という視点がいささか欠けているのではないか、というところに問題を見出している。
そこが欠けては、エラーの出た機械をコンベヤーに乗せ、流れ作業を施す…工場と何ら変わらないのではないか、と。
身体が表面上早く治れば、それでいい、という考えは、軍事医療よろしくで乱暴が過ぎる。
傷ついた兵隊を早く動けるようにして、また死地へ送り出す…殺伐、無機的、というわけだ。
考えてみれば、そのシステムの欠陥は、医療のみならず。
近視眼的視野で、生産性の高い人材を量産すべく、なされてきた慣行の教育然り。
同じく、目に見える効率を重視し、なされてきた慣行の一次産業然り。
現代日本の背景に横たわる社会システムのそこここに、共通点を見出すことができる。
そして、三男の事例のみならず、そのシステムと人、更には身体を含む、自然、超有機的システムの間に生じるジレンマが、個人の身体から地球規模まで、症状として表れてきた。
近年では、もはや隠しきれない程に表れている。
いい加減、そこに氣付く人も増えてきているのではないか、と期待する。
思わず、話が大きくなり過ぎたが。
ともあれ、医療現場においては、身体と心のつながりをまずは深く知り、より配慮することが必要だ。
私自身の仕事においても、ひたすらに深めてゆく課題である。 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 治る力、即ち生きる力を活かし、育む 整体処 明響庵(めいきょうあん) https://ja-jp.facebook.com/meikyoan/ https://page.line.me/vtf9624a ご予約・お問い合わせ0836-39-6275
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Last updated
2023.11.24 12:15:03
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