交換パーツはないものもあります
静岡県のお客様からピーチツリー(PeachTree)製の輸入サッシに不具合がある為、部品交換及び修理をお願いしたいというご相談を頂きました。ご存知のように、ピーチツリーは10年以上前に会社がなくなって、手に入る修理部材もだんだん少なくなってきている状況です。今回ご相談頂いたのは、上げ下げ窓とケースメントサッシ、オーニングサッシの修理ですが、今日はそのうちの上げ下げ窓について書かせて頂きます。お送り頂いた写真だけでは、どのシリーズのものなのかはっきり分かりませんが、下窓だけが可動するシングルハングサッシと上下両方の建具が開閉するダブルハングの2種類が存在します。上げ下げ窓のヒモが切れて、窓が開けられなくなったということですから、バランサーの不具合であることが想像出来ます。ピーチツリーのバランサーは、シリーズによって形状が異なりますし、窓の大きさによって長さやバネ強度も変わりますから、実際に装着されているものを外して確認しないと適切なものが調達出来ません。ただ、手に入るバランサーも数が限られているらしく、全てを調達出来るかどうかは、調査後に海外の部品メーカーへ問い合わせてみないと分かりません。そういった意味では、早めに調査を完了して、早めに交換作業を行わないと、交換部材がいつなくなってしまうかという心配があります。他の窓メーカーであれば、汎用部材が使われていますから、何とかなるのですが、ピーチツリーは独自のパーツで作られているので、部品の在庫がなくなればそれで終わりです。ですから、この円安やアメリカのインフレで値段が上がっていたとしても、今手に入れておかないと将来手に入る保証はありません。何とか頑張って直して差し上げたいものですが、ご依頼はお客様次第です。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。