『韓国 現地からの報告』
先日、澤田晃宏さんの『ルポ 技能実習生』(ちくま新書)を購入する際に、ついでに購入した伊東順子『韓国 現地からの報告 セウォル号事件から文在寅政権まで』(ちくま新書) を読了。韓国のデモが政治を動かすような大衆性を持つときは、そこに必ず「愛国心の発露」がある。日本では「愛国心」や「民族主義」というと、右派の排外イデオロギーと結び付けられることが多いが、韓国の場合はまったく違う。それは「祖国を正しい方向に導くためのもの」であり、革新陣営にあってもそこは同じだ。(p.84)韓国では、教育現場で「愛国心」や「歴史認識」、さらに「多文化共生」が取り上げられており、知的な訓練が積み重ねられている(p.154)