朝日と読売を比較する
5月17日、朝鮮総連と民団が,和解したことを新聞は報じた。あちこちネットで調べると、民団のほうから働きかけたらしい。なじぇ?読売17日夕刊の記事によると、総連は民団に3つの中止条件を出したという。1)民団が行っている在日外国人の地方参政権獲得のための運動2)北からの脱出住民支援3)在日朝鮮人の韓国訪問事業である。2)に関しては、ご~~~ん、である。それでいいのか。18日地方版掲載、在日の意見の比較読売タイトル「市内の在日朝鮮・韓国人 期待と戸惑い交差」>約9000人が住む川崎市では歓迎と戸惑いが交差した。2000年6月以降在日南北商工関係者により夏祭り「川崎同胞ハナフェスティバル」を開き融和ムードが高まったが北が公式に日本人拉致を認めた02年以降両者の交流は途絶えていた。<期待派>韓国民団川崎支部事務部長・尹済栄氏「同じ民族で対立するのはおかしい。新たな交流が生まれれば」トラヂの会世話役、一世の牧師李仁夏さん「我々はすでに6年前から南北に関係なくここで交流してきた。南北が仲良くなることは北東アジアの平和につながる」参加者一同拍手。同会の参加者女性(72)笑顔で語る「50年も待ったことで過去のわだかまりは水に流して仲良くしたほうがいい」<とまどい派>同トラヂの会レクリェーション参加者女性(80)「仲良くすることはいいことだが聞いたばかりでなんとも言えない」民団幹部の男性「高齢化が進む1世のために交流を深めたかったが出来なかったのは中央で対立してきたから。和解は遅すぎた」18日朝日新聞地方版記事「民団・総連トップ会談 和解『当然のことだ』在日コリアン、歓声の声」中記事・多くの在日コリアンが暮らす川崎区では「当然のことだ」と歓声の声が上がった。「地域で『先行』し交流 川崎」トラヂの会李仁夏さん(80)がマイクを握った。「和解は当然のことだ。我々は6,7年前から南北に関係なくここに集まっている。大変嬉しいニュースをみなさんと分かち合いたい」会に参加していた韓国籍在日1世の朴貞玉さん(70)「昔は隣同士でも口もきかず悪口ばかり言い合っていた」トップ会談が事前に報じられた16日朴さんは一日中テレビにくぎ付けだった。「組織同士が仲良くならないと統一に近づけない。けんかばかりしていてはいけない」同じ会に参加している朝鮮籍の朴鳳礼さんも「戦争で2つに分かれたけれど、自分の国はひとつだけ。いつかひとつになると信じている」また、17日読売夕刊にはタイトル>「「新たな歴史」在日歓迎 「唐突な感じ」冷めた見方も川崎市にある朝鮮総連神奈川県南部支部、魏慶浩副委員長(37)「大歓迎。和解ムードが全国的に広がったらうれしい」韓国民団川崎支部、李仁夏常任顧問(80)「1世としては無条件に喜びたい。本気になって和解と統一に向けた行動を取ることができるかが課題」在日韓国、朝鮮人と日本人らの交流施設「川崎ふれあい館」館長で在日韓国人2世の裴重度さん(62)「草の根の交流の積み重ねの結果というより上層部同士の政治的な動きという印象で、唐突な感じを否めない。南北の政治の意向を代弁するだけに終わるような気もする」と、冷めた見方。韓国民団系の「白頭学院・建国」(大阪住吉区)の高仁鳳副会長(65)「拉致問題など解決すべき難問はあるが、できることから乗り越えていけばいい」朝日の17日夕刊が手元にないのでこれで完璧ではないがこうして比較すると、読売の記事のほうがいろいろな意見が掲載されていて在日の人々が歓迎あかりではないことがわかるし、対して朝日は取材先がトラヂの会でのインタビューだけである。足で記事を取っていないように思える。話は変わって、その朝日の17日の第1面記事だが、3月頃に起きた海自のウィニー流出事件に絡んだ記事が図付きで載っていた。「有事演習計画も流出 ウィニー被害 海自文書計3000点」防衛庁が確認した、とある。掲載された図というのが流出した海自資料から作成とわざわざ断ってあり、で、図は、太平洋、日本海における日本有事演習の概要図なのである。日本、朝鮮半島、太平洋、日本海を色分けしてあり、担当区域、防衛範囲、行動経緯までご丁寧に書かれているのだ。これって極秘じゃないの?いいのか?防衛庁は抗議しなくても。こーいう記事をみると、他の意図があるんじゃないかと勘ぐりたくなるほど朝日のその記事は、あまりにも日本政府を危機に落としかねない内容、いや図ではなかったろうか。読売、産経では載っていなかったので、一応朝日のスクープとなるのだろうがスクープにしていい内容と悪い内容があると思う。おまけに流出資料からわざわざ作成しただなんて。この記事は日本の大事な防衛を他国に教えたようなお手本記事であった。見本週間が終わったら、さよならしよう。でも見本が入ったから朝日の本質がわかったんだし、ま、いいか。