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司法書士による過払い請求、債務整理の実況中継

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萩2696

萩2696

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2007.08.10
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カテゴリ:過払請求

 本日、Tさん対三和ファイナンスとの過払い訴訟

この会社に対しては、すべて訴訟提起している。常識では計り知れない会社である。

訳の分からない答弁書を送りつけてきて、1回目は擬制陳述で、いつも欠席。

本日は第1回期日、相手も来ない、次回の期日を決めるだけなのでと、気楽に出廷する。

 ところが、法廷に入ると、三和の担当者らしき男性が、なにやら裁判所の職員と

打ち合わせをしている。

本日のスケジュールの調整だろうか?

なにしろ担当者は、一日に、いくつもの法廷を駆け回るスーパーマンだから。

 

 事件番号 原告、被告の名前が読み上げられる。私の番だ。

原告席に座る。被告席には、なんと、その担当者だ。

 

裁判官  「原告は訴状を陳述しますか?」

 私    「はい」

裁判官  「被告は擬制陳述で欠席の予定だったのでは?」

担当者  「はい、早めに和解できればと思いまして・・」

裁判官  「和解といいますと、どのような?」

担当者  「はい、55万円を5回分割でしたら・・」

裁判官  「原告いかがですか?」

 私   笑いながら、そして強気に

       「冗談じゃないですよ、それに分割なんて、とんでもないですよ」

       「判決を頂きたいですよ」

裁判官  むーっとした表情で・・

       「判決なんて直ぐは出せませんよ」

       「それに請求額は、えーと・・61万5,000円でしょう?」

       「ある程度、妥協した方がいいのでは?」

 私     「それにしても、5回分割と言うのは、ちょっとねぇー」

       「しかし、話し合いをするのは、やぶさかでないですよ」

裁判官   「それでは訴外で話し合ってみてください、次回の期日は・・・」

 

 法廷を出て、担当者と名刺交換

担当者    「すみませんね、あの金額でしか決済を貰って来なかったんですよ」

        「到底無理だと言うことは分かりましたが、なんとかなりませんか?」

   私    「三和さんとは、そんな条件で今まで和解したことありませんよ」

         「TさんともWさんとも」

担当者    「いくらでしたら?」

   私    「うーん・・60万円一括でいかがですか?」

担当者    「それは絶対無理です、稟議が降りません」

         「20万、20万、20万の3回でいかがですか?」

         「それで、なんとか頑張ってみますから・・」

   私    冗談で 

         「支払い終わるまで三和さん大丈夫なの?」

担当者    笑いながら

         「わかりません、これから00店舗閉鎖の予定ですから・・」

   私    「それなら、なおさら駄目ですね分割は・・」

         「一括の58万円で結構です、あなたも立場もあるようですから」

 担当者   「わかりました、それで、なんとか稟議通してみます」

         「今日は事務所に何時まで居ますか? 電話しますから・・」

 

 友好的に話し合いは終わったが・・・・?

会社の代表で出廷していながら、何の権限も持たされていない担当者は

次の法廷に向かったようだ。

 6時まで事務所に居たが連絡なし

まだ、皆で本日の案件を持ち寄って、どれを、どのように払うか相談しているのだろか?

一切、減額に応じる必要はないのだが、この会社何をしてくるか分からない。

  引き伸ばすためか、平気で控訴をしてくる。

依頼者に余計な負担がかかってしまっても困る。悩ましいところだ。






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Last updated  2007.08.12 06:42:09
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