カテゴリ:過払請求
今年も残すところ2ヶ月を切った。 金融業界を取り巻く環境も一段と厳しさが増しているようだ。 過払い金返還も、会社の窮状を訴え大幅な減額を要求してくるとこが 多くなった。 なかには7割、8割の減額を・・・・
三貴商事という会社がある。今は解散して清算中である。 T子さんはこの会社と10年前から取引がある。 昨年「廃業するから・・・」と言われ、グループ会社のNカードを紹介され 借り替えをした。 営業譲渡でも、債権譲渡でもない。 三貴商事には640,492円の過払いだが、Nカードには 債務がまるまる残ることになった。 過払請求は三貴商事にしなければならない。 この会社も、最近、7割、8割と大幅な減額を要求してきている。 気合を入れて電話する。
私 「T子さんの過払いの件ですが?」 三貴商事 「ご存知と思いますが、当社は清算中です」 「お支払いはしますが、2割程でお願いできませんか?」 私 「2割ですって!!どういうことですか?」 三貴商事 「なにしろ清算会社なもんで・・」 私 「この前も同じことを言っていましたね?」 「結局、満額返還で話が付いたんではないですか?」 三貴商事 「どなたの分でした?」 私 「他の司法書士が担当したので、今すぐわかりません が・・」 三貴商事 「ちょっと待ってください」 しばらくして 「そうでしたね・」 「でも、今回のT子さんは完済していますし・・」 私 「完済ですって!!」 「冗談じゃないですよ、廃業するからと、同じグループ会社に 借り換えさせられたんですよ」 「Nカードには、まるまる借金が残っているんですよ」 三貴商事 「わかりました、少しでも減額できませんか?」 「駄目です」
その後しばらく交渉、端数492円カットの640,000円で稟議を出す ことを約束した。
N子さんは、これから新たに借り入れたNカードの借金を 払っていかなければならない。前の会社の過払金を7割、8割カットさ れるようなことがあってはならない。 これからは、各金融会社、あの手この手で減額を迫ってくるだろう。 鵜呑みにしたら危険だ。それに「借り換えには気を付けて」と言いたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[過払請求] カテゴリの最新記事
|