迷宮の女・・・・・・仏のサイコ・ミステリー
騙されるといったら、この作品もそうでした。ただいま新作のDVDです。☆迷宮の女☆(2003)ルネ・マンゾール監督シルヴィー・テステュー・・・・・・・・・・・・・・クロードランベール・ウィルソン・・・・・・・・・・・・・・ブレナックフレデリック・ディフェンタール・・・・・・・・・・マチアスストーリーパリの歓楽街で、不可解な殺人事件が発生した。被害者たちには共通項がなく、殺害現場には謎のサイコロが転がり、しかも死体はない。常軌を逸した犯行に、警察内部の緊張が高まるなか、クロードと名乗るひとりの女が逮捕された。だが、容疑者・クロードの心は、7つの人格に支配されていた。やがて彼女の心の闇を解くため、心理カウンセラーのブレナックが、彼女にカウンセリングを施すことになった。一方、警察では、異常犯罪のスペシャリストであるプロファイリング捜査官のマチアスが、事件の謎を追い…。~~~~~~~~~~~逮捕されたクロード、この彼女のカウンセリングの様子。それに平行して、犯人を追いかけるマチアス達警察の捜査。このマチアスはかなり変わった捜査をするのね、インスピレーションで絵を描くのだ。その絵がなにかのヒントになって次の捜査につながる。そんな様子をクロードの様子と平行して見せてくれるわけ。シルヴィー・テステューが多重人格のクロード役を演じ、絶賛されたという話だ。確かに、子供だったり男性だったりという人格の豹変をしっかり見せてくれる。こうして書くと、【多重人格の殺人者】の話かあと思うでしょ。確かにそうなんだけど、ラストに「あらま~」って感じになると思う。なかなかうまかった。総てがうまくつながるんだよね~、なるほど~って思っちゃった。おもしろいので、ご覧くださいね♪さてこの話は『ダイダロスの迷宮』をモチーフとしているという。全くその知識がなかったのだが、映画の中でちゃんと説明が入るので知らなくても大丈夫。でも、一応どんな話なのか知りたくて、ちょっと調べてみた。【ミノタウロス】ギリシャ神話に登場する半人半牛の怪物。クレタ島の王ミノスは海神ポセイドンに奉げるはずの白い牛を我が物とし、これに怒った神は王妃パシファエが雄牛と交わるよう仕向ける。かくして誕生したのが牛頭人身の怪物ミノタウロスである。ミノス王は名工ダイダロスに命じて巨大な迷宮を作らせ、その奥にミノタウロスを幽閉した。そしてミノタウロスの餌とする為、9年に一度、周辺国に未婚の若い男女7人づつを生贄として供出させたが、これに混じって現れたアテネの王子テセウスはミノス王の娘アリアドネの協力を得、迷宮奥のミノタウロスを討伐して無事に脱出、アリアドネを連れてアテネへ戻った。この神話は当時一大勢力を誇ったクレタ文明が、雄牛を神聖視していたことからこれを貶める目的で作られたものと推察される【ダイダロス】ギリシャ神話に登場する発明家、画家、彫刻家。アテネで名工として名を馳せたが、甥タロスの才能に嫉妬しこれを殺害、放逐されてクレタ島に赴いた。白い雄牛に恋した王妃パシファエに木製の牝牛像を作って交合を助け、生まれたミノタウロスを幽閉する迷宮を建設。しかし王女アリアドネに迷宮脱出の手口を教えたことから王の怒りを買い息子イカロスと共に塔に幽閉され、抜け落ちた鳥の羽を蝋で固めた人工の翼で脱出、シチリアに逃れた。(イカロスって有名だけど、ダイダロスの息子だったのね~)***********