フライブルク日記

バイエルン風ハンバーグの材料 posted by (C)solar08

二月のカーニヴァル期間が終わると、カソリックでは断食期間に入ります。
どれほどの人が本当に断食するかは存じませんが。

さて、この期間に毎年、テレビ中継を楽しみにしている行事があります。
バイエルン（ババリア）州のノッカーベルクというところのビール醸造所レストラン「パウリーナー」で開かれる「ノッカーベルク」。

一種のビール祭りなのですが、会場の舞台では時の政治家たちの物まね、風刺、辛らつに批判するカバレットが繰り広げられ、これがとっても愉快なのです。
客席には、おもだった政治家たち（舞台で自分の真似をされる政治家は、首相と外務大臣以外はすべて）が訪れ、辛らつな批評を浴びたり、時には馬鹿にされても、それを鷹揚に受け取るだけの「太っ腹」が要求されます。

テレビでは、このショーだけでなく、舞台裏の様子や政治家へのインタビューも伝えられます。
お客はビールをしこたま飲み、食事もとりながら舞台を楽しむので、その食事についてもテレビで紹介されていました。
レストランのシェフが見せてくれたのが、ザウアークラウトも入ったミニハンバーグ。
ただし、ドイツではこういうミートボールはハンバーグとは呼ばず、ブレッテンとかフリカデッレとかミンチステーキと呼ぶことの方が多いです。

このレシピがあまりにおいしそうだったので、ハンバーグは好きではないのに、すぐにでも作ってみたくなりました。材料には肉、ザウアークラウトのほか、ブレエッツェルも必要です。

ところが、昨日は


２０１０年３月６日の吹雪 posted by (C)solar08

雷がとどろき、吹雪がビュンビュンという異常なお天気。

一瞬、たじろぎましたが、作ってみたいという好奇心には勝てず、近くのスーパーに出かけました。

このミートボールは、パン粉でなくて、ブレッツェルを入れるのも特徴の一つ。
上の写真、輪切りにしているのでソーセージとまちがえそうですが、ブレッツェルですよん。

さすがにブレッツェルを自分で焼く気力はわかず、しぶしぶですが買いました。ここ数ヶ月は自分で焼いたパンしか食べず、買うのは本当に久しぶりで、なんだか買ってはいけないものを買うような気持ちになりました。

たった一つブレッツェルを買うのは気が引けて、二つ買い、一つはバターを塗ってすぐにパクパク食べてしまいました。
おいしかったー！バターをたっぷり塗ったブレッツェルは最高だわ。

で、肝心のミートボールあらためミニハンバーグの材料ですが、牛肉と子牛の挽き肉をミックスするそうです。
私は子牛はパス（高い）。代わりに牛の角切りを買って、自分でミンチすることにしました。売られているひき肉は脂肪が多いし、いろいろな部位が混じっているし、痛みが早いので、塊肉を買って、フードプロセッサーでミンチ。この方が絶対においしいです。

材料は、ミンチした肉５００ｇのほか、玉ねぎ一個のみじん切り（炒める）、マッシュルームのみじん切り（シイタケで代用、炒める）適量、ブレッツェル（輪切りにしてフードプロセッサーに入れる）、ザウアークラウト適量（一握りぐらい入れました）、パセリ適量、卵一個、サワークリーム適量、塩・胡椒、ナッツメッグ


ザウアークラウト、ブレッツェル入りミニハンバーグの材料 posted by (C)solar08

マッシュルーム、ザウアークラウト、ブレッツェルを入れるところが、ふつうのハンバーグと違うところで、これらのおかげで、とってもジューシーで複雑な味になりました。
次回は、これにマージョラムとかタイムなど、いろいろなハーブを入れてみたいと思います。

見た目はあんまりすっきりしませんでしたが、おいしいのは確かです。
ザウアークラウトは、３００ｇでも１００円もしません。さすがザウアークラウトの国！
で、残りはローリエとキャラウエイを入れてゆっくり煮て、付け合せにしました。これも久しぶりでおいしかった。こういうカジュアルな肉料理やソーセージとザウアークラウトはとても合います。


バイエルン風ザウアークラウト入りハンバーグ posted by (C)solar08