テーマ:旅のあれこれ(10085)
カテゴリ:旅
モロッコの要塞村アイット・ベン・ハドゥ posted by (C)solar08 北アフリカのモロッコに足掛け9日ほど行ってきました。 フライブルクからバスで一時間のバーゼル空港からたった3時間で、マラケシュ市に着いてしまいます。 モロッコは回教の国ではありますが、キリスト教もユダヤ教も禁止されておらず、現地の女性も都会では、スカーフで髪をおおっていない方がたくさんおられ、自由な雰囲気があります。 マラケシュから南西に向かい、アトラス山脈の裾沿いの半砂漠地帯を進み、まずはワルザザトという町で二泊。 二日目に出かけたのが、上の写真の世界文化遺産に指定されている要塞村。 泥土の古い家が背景の山に溶けてこんでいるように見える村です。 アラビアのロレンスなどの多くの映画の撮影場所になったそうで、行ったときにも映画の撮影隊が来ていました。 モロッコの要塞村アイット・ベン・ハドゥの店 posted by (C)solar08 ほとんどの家は今は空き家になっています(住民は近くの町に越してしまった)、それでも11家族がまだ住んでいるとか。 お土産物屋がならび、客引きが絶えません。若い男性から日本語で話しかけられましたよ。 国境のない医師団の日本人から教わったそうです。 親切そうなお兄さん(みんな親切そうよ、何か魂胆があるんだろうな)が『村を案内するよ」と頼みもしないのに、ガイドをしながらついてきます(ガイド料要求するんだろうな)。 ブラット・ピットが撮った映画のエキストラになったことがあるんだって。 モロッコ、要塞村のアイット・ベン・ハドゥのテラスカフェ posted by (C)solar08真ん中のお兄さんがガイド君です。 「僕の家族はここに住んでいるんだ。家を見たいかい?」 もちろん、現地の生活には興味があります。 最初の写真の家々の一つが彼の家。中はもちろん暗いです。 彼はさっそく、居間(華やかな絨毯が敷き詰められている)に案内すると、地元のヤシからとられた繊維で妹やお母さんが絨毯を織っていると話し、次々と絨毯(タピストリーにもなる)を広げてみせます。 モロッコの要塞村アイット・ベン・ハドゥ内の屋内 posted by (C)solar08 確かにきれい。ウールでないので、埃にダニなどがつかず、アレルギー症の人にも良いとか。 手織りなだけでなく、その上に家の家紋みたいな模様も刺繍されています。 写真の真ん中の赤い小さなタピストリーは彼の妹の作品だとか。 モロッコでは商品の値段は値切るのが常識だとか。 売る側も値切られることを予定して、値段を高めに設定、つまりふっかけます。 それで、あれこれすったもんだして、上の赤いのをBFが、もっと大きいのをBFの息子が買うことにし、わたしはこの赤いのと良く似たタピストリー(写真右下の)を買うことに。 これはガイド君のお母さんの作品だとかで、仕事がもっと丁寧です。 そのお母さんも自ら出てきて、「これわたしの、わたしの」と自慢そう。 「45ユーロ」と言われたけれど、「5ユーロ札ないから、40ユーロしか出せない」と粘ってしまった。本当は払っても構わなかったのだけれど、こういう時って、つい意地を張ってしまいます。 わたしが40ユーロのお札を出したら、ガイド君の妹(つまりお母さんの娘)がさっと取ってしまったのですが、お母さんはすぐに「ダメダメ、それはわたしのよ」と彼女からお金を取り上げました。 ガイド君はまじめに要塞村の一番高い所まで案内してくれました。 モロッコ、要塞村のアイット・ベン・ハドゥの頂上から下を見る posted by (C)solar08 タピストリーを三枚も家族のために売ることができたことに気を良くしてか、出口まで送ってくれれ、ガイド料も要求しないでお別れしました。 で、タピストリーなんですけどね。 わたしたちは、機内持ち込み用のバッグ一つで旅行したので、これを詰め込むのがたいへん。 でも、わたしはすぐに詰め込んで、ずっと肌身離さずにいました。 ところが、BFは最後の最後に小型スーツケースに詰め込むことにして、結局は最後から三番目の宿に忘れてきてしまいました。 あんなに値切ったのにね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014/11/07 12:44:35 AM
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