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フライブルク日記

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2014/11/21
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そうじゃないかなといつも思っていたことが、また証明されたような気がしました。

昨日のこちらの新聞に、サントリーウイスキーの「山崎シングルモルトなんとかかんとか」が世界で最高のウイスキーに選ばれたというニュースが載っていました。本場であるスコットランドのウイスキーをとっくに凌駕しているのだそうですね。

いえいえ、このことをいつも思っていたわけではありません。
ウイスキーは、学生時代に日本のある修道院付属での合宿で、コーラ割りでがぶがぶ飲んで(甘いから飲めてしまう)、そのあとものすごいひどいことになり(逆流)、翌日は「これがかの二日酔いというものか」と実体験していらい、いくらおいしくても飲む気にはなれません。
老いた今では、アルコールはおしなべてダメですが。

ウイスキーについて、サントリーがスコットランドの真似ではなく、独自に味を追究、開発してきて、質の高いウイスキーを完成させたという内容の記事のあとに、新聞にはこう(内容をかいつまめば)書かれていたのです。
「そもそも日本の食事は本場を越える質の高さに達している。中華料理は中国よりもおいしく、ピッツァやバケットはイタリアやフランスをしのぐ」

ねっ、ねっ、そうじゃないかとは思っていたのよ。
まあ、ピッツァはどちらの国でも試したわけじゃないから、わからないけど(ただし、スパゲッティはボローニアの街角で食べたのがどこのよりもおいしかった。シンプルなのになんとも言えずおいしかった)。

バケットは、夏に出かけたパリでも、コートダジュールでも、いつもまあまあの味。
日本には本当においしそうなバゲットを売る店がいくつもあるようだし、家庭で焼かれているバゲットもみなさん相当の質で、いったいどうしてそうなのだろうと不思議でしかたがないのです。

その理由の一つは、どうやら日本人の方がおいしい食事にお金を出そうという姿勢があるからのようです。
日本のエンゲル係数は23パーセントぐらいですが、ドイツのそれは15%ぐらいらしい。
これは別に日本の方が貧しいというわけではなくて、ドイツ人は食事にお金を出そうという意欲が少なくて、イギリスよりもフランスよりも安値の食材を買うそうです(例外は別、一般的に言ってです)。食よりも、住居とかバカンス(なんたって6週間あるから)にお金を遣いたいらしいのです。

テレビの食物問題についての番組でも言っていましたが、ドイツはヨーロッパのゴミ箱などと呼ばれているそうです。
「安ければ、たとえ品質が悪くてもよい」という消費者が多いので、良いものはイギリス、フランス、オランダにまず輸出されて、最後に残ったひどいもの(ただし外見だけは見栄えが良い)がドイツに入ってくるのだそう。

実際、ディスカウントスーパーチェーンでは、どうしてこんなに安くできるのかと思うほど安い食品が並んでいます。そうしないと売れないの。
ビオの食品でも、最近は安い外国商品がたくさん入ってきて、そのせいで、国内のエコ農業農家が競争に勝てず、せっかくエコに切り替えたのに、また従来農業に戻って行く傾向が高まっているそうです。

日本の状況を見て、いいなと思うのは、いわゆる自然農法の野菜やお米や穀物を小規模に生産する方々が全国にいらっしゃって、こうした農家が大手のスーパーではなくて、個人の家庭や一定のレストランと契約して宅配などで売ることで、生計をたてていること。
おいしくて安全で健康で、生産者の顔が見える食物にたいして、ある程度のお金を払おうという意思のある消費者が十分にいらっしゃるからこそ、こういうことができるのだと想像できて、すてきだなと思います。

ドイツでもエコ農家の宅配や会員制度(会員が毎週、乳製品や野菜を注文し、毎週決められた配給場所に取りに行く)もありますが、マイナーな存在です。
それでも、どこの町にも市にも青空直売市が毎週あるので、そこで地元の新鮮な野菜を直接生産者(従来型であれ、エコ農家であれ)から買うことができるので、地元農家を応援し、良い食材を手に入れることはできます。
それなのに、せっかく青空市があっても、そのすぐ近くの大手スーパーで野菜(輸入物の安い品が中心)を買う人が多いのは、やはり安さが理由なのでしょうね。いつも「残念だなあ」と思ってしまいます。
まあね、安いと手がつい出るのは、私も同じだから、他人のことをとやかく批判することはできませんけどね。

もう一つ、日本では有機農法のさらに先をいく、自然農法(無肥料栽培)が広がっていることにも、興味があります。
なるほどねえ。時間や手間はかかるでしょうけれど、納得の行く方法。いつか私も食べてみたいなあ。
ドイツでは有機農業は盛んでも、無肥料栽培は聞いた事がないです。どこかにはあるのかなあ。





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Last updated  2014/11/22 01:55:01 AM
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