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カテゴリ:起業
以前から、「お前のビジネスは何だ?」と聞かれていつもしどろもどろに
なっていた。 「インターネットにあるデータを取得して、加工して、別のところで有効活 用するようなこと。」 「対象は何でもよくて、例えば旅行プランでは、飛行機や電車の時刻表と、 お客さんのスケジュールを事前に決めておくだけでなく、当日の変更も受け 付けれるようにすることだ。ホテルのコンシェルジェはプロフェッショナル な仕事だけれど、データをうまく計算できれば低コストで効率的にできるの ようになる」 そういったことを1年以上前から説明している。 ここ最近、マッシュアップという考え方がある。 「複数の異なる提供元の技術やコンテンツを複合させて新しいサービスを形 作ることである。複数のAPIを組み合わせて形成された、あたかもひとつの Webサービスであるかのような機能が、マッシュアップと呼ばれている。」 引用:http://www.sophia-it.com/content/マッシュアップ 一つのサーバーが持っているデータだけでなく、他社を含めた他のサーバー からのデータを取り出して、新しいサービスを提供することが増えつつある ようだ。それは、Google、Amazon、はてなからAPIを提供することが始ま り、Yahooや楽天なども始まりつつある。 これまで自分のところにあるデータは、よそに出すものかという囲い込み戦 略をしていたが、他にデータを提供することの方がメリットが多くなってき ている。そのため、大手のWebサービスはAPI提供を考慮し始めたのだろう。 先日の知人が作ったアニメガイドも、アニメの番組表と、Wikipediaという Webにある百科事典、スケジュールにGoogle Calendarを混ぜて、利便性を浴 している。YouTubeも取り込んだらと勧めたのだが著作権の問題も絡んでく るのでといって考えていた。Spike WordはYouTubeへのリンクを張っている。 つまり、情報A + 情報B +・・・で新しい情報を作り出すのが、マッ シュアップというもので、、、こういったものが繋がる傾向がある。 Webというのは、生まれながらにしてハイパーテキストであり、それが登場 したとき感動したものだ。マッシュアップにより、それがさらに強化されて いる。テッドネルソンのザナドゥ計画がその元祖であり、その後HyperCardで 身近になった。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B6%E3%83%8A%E3%83%89%E3%82%A5%E8%A8%88%E7%94%BB ところで、そのマッシュアップを簡単にやりとげるツールをIBMが開発して いることをCOULDさんのサイトで知った。 http://www.yasuhisa.com/could/entries/001048.php QedWikiというもので、DB2のデータを視覚的に重ねるようなツールである。 こういうことをやりたかったんだよねということを、実現している。 ネットチャンネルKYOのサイラボで、IT関連のニュースを追いながら時代の 推移を見ているけれど、ここ半年はこのマッシュアップというのが多い。少 し前までは、ITベンチャーというと既存の産業をWebに持ってきた、e-何と かが多かった。やっと、情報を有機的に加工してこれまで見えなかったもの を浮き出そうという段階に入った。 物理的にいえば、現象から方程式を導き出した段階から、方程式そのものに 何か隠れた現象があるのではないかとパラメーターをいじっているようなも のである。これからは、その方程式を組み合わせて、別次元のものを導き出 す段階になるのではないだろうか? GoogleがYouTubeを買収したとき、それに気づいていないのではないかと 思った。このようなマッシュアップサイトがたくさん生み出されたとき、 Googleの形が球であれば、その表面を覆うようにマッシュアップサイトが 覆ってしまうのではないかと思う。 私のビジネスは何かって、マッシュアップサイトの糸を作っているんです。 もっと現実的にいえば、GoogleなどがAPIを提供する前に、勝手にAPIを作っ ているんです。でもそれって、まだ儲からない、ビジネスにならない。 糸を紡いで繭をつくらなければ、切れちゃいますがな・・ なんてえらそうなことを言う前に、プログラムプログラム・・・つくらなきゃ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.25 01:39:54
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