社労士試験の勉強について
sadametaboさんから社会保険労務士試験の勉強法についてお尋ねのコメントをいただきました。試験の勉強方法について何が正しいとか言うものは存在はしないと思いますが、一つの事例として私が受験した時の勉強方法をご紹介いたします。ただし、私は受験は1回経験したのみで、受験のプロではありませんので、その点はご了解ください。私が受験をしたのは2004年度の試験です。2003年9月、小泉「改革」の嵐の中で勤務先に大きな危機が生じ、急遽何らかの独立できる可能性のある資格を取得しなければ、ということで何を受験するか考えました。正直言って、私は司法書士を考えていたのですが、限られた期間(1年半)を考慮すると少々難しいかもしれない。司法書士以外では社会保険労務士が身近な存在であったので、これなら1年かければ何とかなるだろうと社会保険労務士を受験することにしました。私が社会保険労務士の受験勉強を始めたのは2003年10月9日からです。私は毎日の学習内容、時間、費用などをエクセルのシートを作って試験日までの計画と毎日の結果を記録しました。今でもこのシートは手元にあります。学習期間は試験前日までの318日、約10ヶ月程度でしょうか。この間、学習をまったくしない日は皆無です。ただ、基本的に土曜、日曜は毎週家族と遊びに行ったり買い物に行ったり、一緒に過ごすことは忘れませんでした。私は夜8時以降は極端に頭が回らなくなりますので、勉強時間は早朝とお昼休み、帰宅後時間があれば晩ご飯前までです。かかった費用は受験料金を含めて66,302円です。テキストや問題集は何度か買い替えをしました。最終的に落ち着いたところは、テキストが「受かるぞ!社労士」、過去問題集はCD-ROM版の5択、一問一答形式それぞれランダムに表示ができる優れものの問題集、あとどこのだったか忘れましたが予想問題集。そしてどんなときにも必ず身に付けていたのがLECの一問一答のカード形式になったもの(名前は忘れました)です。さて、肝心な学習方法ですが、私は学習期間の前半はとにかくテキストの読み込みと理解を中心にしました。テキストと法条文をいつも対比させながら、なぜこういう規定が必要なのかなど考えながら繰り返し読みました。必要であれば、WEBなど検索してその条文の規定内容を調べながら理解に努めました。先に書きましたCD-ROM版の過去問題集を購入したのは12月6日です。当初は書籍の過去問題集(受かるぞのシリーズ)をやっていたのですが、何回かやってると次にどんな問題が出てくるのかがわかってしまって、これでは学習にならないことに気が付きました。CD-ROM版は一問一答を含めて全ての問題をランダムに表示できるので何度やっても飽きることはありませんでした。その一問一答の問題について毎回テキストでチェックを繰り返し続けました。LECの一問一答カードはどんな時にも持ち歩いて、わずかな時間でもチェックしていました。独習でしたので、どんな人達が受験するのかはまったく不明でしたが、6月からLECの会場模試を3回受けました。この場で初めて受験生を見たのですが、普通の人達(笑)なので、安心しました。いろんなサイトなどを見て周りますと、模試の得点など関係ないよ、という文章を見かけますが、私はそうは思いません。模試の場でも全力が出せる訓練が必要だと思います。初めての模試で選択で一科目2点がありました。厚生年金基金は興味がもてなかったので勉強していませんでしたので当然ですが、これで全ての範囲について勉強しなければならない、勉強しなくてもいい箇所などはどこにもないということを認識しました。本試験の一週間前には、過去問題集、予想問題集、模擬試験の98%は正答できるようになりました。最後まで100%にはなりきれませんでしたが、ここら辺りが限界というところでした。本試験は選択:34点、択一:50点でした。やはり、試験の当日は緊張し全力は出し切れないものだと思いました。前にも書きましたが、模擬試験で全力を出すという訓練が3回では不十分であったと思っています。まぁ、当時の記録を見ながらざっと書いてみましたが、実際のところ勉強方法は人それぞれだと思います。他人と同じことをやっても合格が確実になるわけではありません。自分にあった勉強方法はやはり勉強しながら一番しっくりくるものを自分自身で探すしかないと思っています。以上です。