この日の夜はオペラ・ガルニエでバレエ「マノン」鑑賞。
日舞の名取である影響か、演劇全般が好きな私。
今までミュージカル、バレエ、オペラは主にニューヨーク、ロンドンで観てきたが、パリ・オペラ座での観劇は以前からの憧れ。
オペラ座には2つの劇場(ガルニエとバスティーユ)があり、両方で観てみたかったので、バレエは「マノン」(ガルニエ)、オペラは「カヴァレリア・ルスティカーナ」(バスティーユ)のチケットをオペラ座サイトより予約
チケットは以前は自宅に郵送だったようだが、現在は自分のプリンタで印刷することもできるようになり便利になった。
観劇は基本的に一番良い席(=見やすい席)で観ることにしていて、ガルニエのバレエ:92ユーロ(約1万円)、バスチーユのオペラ:140ユーロ(約1万5千円)。
ニューヨークのチケット価格と比較するとかなり安い。
オペラ・ガルニエの建物裏側に掲げられた「マノン」の垂れ幕
公演開始は19:30。公演の45分前に開場。
思い思いの衣装に着飾った人々が期待に胸を膨らませて入場する。
私は、スタンダードに黒のスーツ+白のブラウスで。
観客は、皆さん正装で、男性はスーツ、女性もスーツまたはドレス。
荷物が増えたがスーツを持って来て良かったと思った。
開場後はガルニエ内部を見学。
内部の写真撮影は許可されている。
上演中はもちろんダメだがカーテンコールのみOKとのこと。
シャルル・ガルニエの設計により、1875年に完成したオペラ・ガルニエ。
内部はとにかく豪華
波のような優雅な曲線が美しい大階段
宮殿のように豪華絢爛なホワイエ
ヴェルサイユ宮殿の鏡の間よりも豪華のように感じた。
劇場内に入ってみましょう。
まず、目に飛び込んで来るのは、華やかなシャガールの天井画『夢の花束』
大好きなミュージカル「オペラ座の怪人」の舞台はこのパリ・オペラ座。
ミュージカルで落下するのはまさにこのシャンデリア。
観客席も豪華
私の座席、オーケストラ席Orchestre-Place387からの舞台の眺め。
いわゆる平場席で、舞台に近くよく見える。
300年以上の歴史を誇る世界最古のバレエ団「パリ国立オペラ座バレエ」。
ミュージカルでも幕が上がる時はいつもワクワクするが、今回は特に待ち遠しかった。
マノンは、フランスの作曲家ジュール・マスネによる全3幕のバレエ作品。
英国ロイヤル・バレエ団により1974年に初演された。
ストーリーは知らなかったが、事前にネットで入手して頭に入れていた。
美少女マノンと青年デ・グリューの波乱万丈な恋の物語である。
ダンサーに関する知識もなかったが、ANAの機内誌「翼の王国5月号」に『パリ オペラ座で見る夢』という特集があり、そこに出ていたエトワールのマチュー・ガニオ Mathieu Ganioがこの日のデ・グリュー役だった。
マノン役は、イザベル・シアラヴォラ Isabelle Ciaravola。
マチュー・ガニオは、両親ともに名ダンサーで、わずか20歳でトップダンサーであるエトワールに任命されたエリートらしい。
日本でも人気があるらしく、オペラ座のショップで日本語の本が売られていた。
なるほど・・・貴公子のようね。
カーテンコール
前列、オレンジ色の衣装の女性の左、白いシャツを着ているのがマチュー・ガニオ。
その左がマノン役のイザベル・シアラヴォラ。
約2時間、舞台に惹きつけられ、宮殿のような空間で夢のようなひとときを過ごした
22時過ぎ、公演終了