2189435 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

言語聴覚士、勉強中!

言語聴覚士、勉強中!

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

日記/記事の投稿

カテゴリ

バックナンバー

2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月
2024年01月
2018年11月30日
XML
カテゴリ:急性期リハビリ
JCSII桁~III桁の経鼻経管栄養管理の患者について、車椅子(標準型またはリクライニング車椅子)で離床をしながら注入を行うことのメリットを考えてみました。

<今回想定している状況>
・脳血管疾患などの急性期~亜急性期
・意識レベルがII桁~III桁のため、直接嚥下訓練は開始できない
・麻痺は重度で、移乗は中等度~全介助レベル
・病巣の大きさやそれまでの経過から、大きな改善(意識レベルがI桁になるなど)は見込めない。

<メリット>
廃用症候群の予防としては、
体位交換、移乗の機会が増えることにより、
・拘縮予防
・姿勢変更による心負荷の増加
・腸の運動促進
・移乗時にわずかでも下肢へ荷重がかかる
車椅子座位をとることにより、
・抗重力筋が使用される(舌骨上筋群も抗重力筋といえるか)
・体幹・頸部の筋力向上による姿勢安定
・座位の方が咳がしやすい
・下肢が下がる姿勢のため、心負荷の増加
・視覚、聴覚、触覚などへの刺激入力の増加

<デメリット>
・注入時に車椅子移乗する介助量・作業量に比して、目に見える機能の向上が見込めない。
(その病棟の総合的な費用対効果を考えると、他の患者のケアに時間を当てたほうが良い)
・心負荷、身体機能への負荷があるため、ベッド上に比べて、必要なリスク管理が増える。

<その他>
・ベッド上の注入でも角度を上げれば、リクライニング車椅子とほとんど同じではないか?
→車椅子では下肢が下がることにより、ベッド上に比べ、心負荷がかかる。
 逆に、ベッド上の下肢が下がらない状況では、心機能の廃用が起こる可能性がある。
→例えば、背面を45度に設定する場合、「ベッド上45度では結構高く感じる」が、リクライニング車椅子の45度は「かなりリクライニングしている(倒している)ように感じる」。これらにより、ベッド上ではベッド角度は低くなりがちである。
(※ベッド45~60度では褥瘡発生リスクが高くなるとしている文献もある)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2018年11月30日 17時38分06秒
コメント(0) | コメントを書く
[急性期リハビリ] カテゴリの最新記事


カレンダー

コメント新着

@ Re:薄めとろみを外す目安(05/07) はじめまして。福井市在住の王島将春(お…
STの卵@ Re:SLTA その2(10/07) こんにちは。 始めてこちらの記事を知って…
れがし@ Re:気管切開カニューレ(高研)の研修(01/21) 言語聴覚士です。 勉強不足で申し訳ない…
toshi1193@ Re:薄めとろみを外す目安(05/07) コメントありがとうございます。遅くなり…
toshi1193@ Re:国試勉強の始め方(振り返って) その1(05/09) コメントありがとうございます! 国試勉強…

© Rakuten Group, Inc.